前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
マリアの推理を聞きながら その後も道案内を続けるが、気持ち悪いぐらいにモンスターと遭遇しない
これは僕達・・・否、ヘンリとマリアの出方を観察しているのか、それとも招かれているのか分からないが、何というか不気味過ぎる
「順調過ぎて気持ち悪いですが、予定通りなら もうすぐトンネル入り口が見えてくる筈です」
「ん〜 これは・・・どっちかな?」
「どういう事ですか?」
「単純にモンスターとエンカウントしないのは異常、出発した時に話したステルスカメレオンが理由と言ったけど、ソレが原因なら今頃 ワイバーンや それ以上のモンスターとエンカウントしている筈、なのに今の今までエンカウント ゼロとなれば・・・」
「また26層の構成に異変が起こったか、ぼく達・・・いや、マリアを招き入れるのが目的、なのかも知れない」
「・・・なるほど、そういう可能性もある訳ですか?」
僕の質問に
なんだっけ? 確かリューネの魔王はリューネ王家に怨念を抱いているとか何とか聞いた様な気がする、余程の執念でなければ何度も何度も復活して暴れ回らないと思うので、相当の何かがあったのだろう
けれど、今は もう真実は分からない、何せ歴史は勝者 生き残った者達が書き記し遺したモノだからね?
「ふむふむ・・・トンネル、有ったね?」
「ありましたね? 」
「これは招かれているのかもね?」
「・・・そうかも知れぬな」
2人の説明と考察を聞きつつ 数分走ると、バックドアへ通じるトンネル入り口前に到達し、一旦停車して様子を伺うのだが ワカモの声が少し固い気がする、なぜだろう?
ワカモが今更 緊張する訳が無いから、何か懸念事項があるのだろうか? と思ったが、有るなら有るで報連相してくれるのがワカモなので 違う何かかも知れない
「配信でも無いし、マリアとヘンリは知っている事だしな・・・主よ、招かれているのは吾等かも知れぬ」
「あ〜 そうだね? 確かに3人も居るしねぇ〜
「ん、確かに その可能性もゼロじゃない」
「え? あの、どういう?」
徒歩で進入する為に、ハンヴィーから降りてトンネルの様子を伺いながらワカモが何かを確認しながら言うと、マリアはポンと手を打ち ヘンリがウンウンと頷きながら言うのだが、僕にはサッパリ分からないので尋ね返す
「まぁ 今いきなり言われても 君には分からないか、簡単に言うと 私もリューネ王家 ブリリアント家の一員って事、より正しく言うと並行世界ではって前置きが必要だけどね? 」
「・・・やっぱりキャラ作りだったんだ、ワカモ」
「ふふふ、ごめんね? やっぱり威厳は出さないとね?」
なんというか、いつもは威厳のある雰囲気を纏ったワカモが柔らかい雰囲気と口調に変わり、なんか違和感が凄い・・・アレ? なんだか言葉遣いの雰囲気が誰かに似てる様な?
「使い魔契約の時に本名を名乗れないって言ったのも、私が並行世界の王族だからと言うのと、イオンやヴェスタとの契約が有ってね? まぁこの辺りは詳しく話すと長くなるし、今は私が王族だって事を覚えていてくれればオッケーだからさ?」
「分かった、でも なんか喋り方の雰囲気がマリアさんに似てるのは何で? 」
「なんでだろうね? たまたまかな? 文字通り産まれた頃から知ってはいるけど、私が お世話をした訳でもないし」
「なんだろうね? 私は おじいちゃん の影響を受けてると思ってるけど、分からないや」
ワカモの事を1つ知る事が出来たが、更に謎が増えてしまったので何とも言えない気持ちになるが、今は目の前の事に集中しよう
ワカモの素性を問いただすのは、いつでも出来るしね? うん