前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
柔らかな日差しと肌触り最強のモフモフを感じながら微睡み、至福を噛み締めていたが、次第に頭が覚醒してきて自分が何処にいるかを思い出し身体を起こし、だらしなく口元から垂れているヨダレを拭い、ワカモの尻尾を小脇に抱えてテントから出る
「ん? 起きたか主よ、吾の尻尾は凄いだろう?」
「おはよう、うん 凄い快眠だったよ・・・って そうじゃなくて」
「安心せよ、視聴者共は吾が相手をしておいたのでな」
カッカと何やら悪役のボスみたいな笑みを浮かべて僕に言うワカモに尻尾を返却しながら言う
凄い快眠だったので、常用したくなる魔性の尻尾だ
「さ、此処に座れ主よ」
「うん、うん?」
【おはよ〜カナタソ】
【朝までスヤスヤとはw】
【ワカモ氏の尻尾のチカラ、恐るべし】
ワカモに促されキャンプチェアに座ると、ワカモが何処から出したかわからないが、櫛で僕の髪をすき始め、正面にあるカメラドローンと展開されているコメント欄が目に入る
「おはようございます、仮眠のつもりだったのですが爆睡してしまいました、すみません」
【いっぱい寝るのは良い事だから気にしない気にしない】
【寝る子は育つし、いっぱい寝て】
【ワカモ氏の話、結構面白かったから大丈夫やで】
【定期的に人生相談枠を設けて欲しいまである】
ワカモに寝癖を治して貰いながらコメントを見ていると、視聴者は皆んな優しい反応を返してくれるのだが、チラホラ ワカモに人生相談して貰ったみたいなコメントが流れているのが見える
ワカモは僕が寝てる間に何をしてたんだ?
「えーっと・・・ワカモの件は僕の権限では判断出来ないのでCEOと相談してからお答えする事にします」
【そうよな】
【それはそう】
【カナリアちゃんのチャンネルだけど運営がいるしね】
【CEO、是非枠を確保してくれ】
僕の説明に視聴者は理解あるコメントをしてくれていて、ひとまず安心していると
「よし、こんなものだろうか」
「ありがとうワカモ」
「構わぬよ、吾が好きにした事だ」
【尊ひ】
【てぃてぃ】
【やはりワカモ氏はマッマ枠やな】
【意義なし】
僕の寝癖を駆逐したワカモにお礼を言うとコメント欄が沸く、なぜだ?
「それでは朝食を作って行こうと思います、材料はコチラ」
【ワクワク】
【白い粉と白い液体、白い卵やな】
【白い液体は草】
【怪しい白い粉w】
朝なのでシンプルな物をチョイスしたのだけど、予想外にコメントが賑わう
やっぱり皆んな白い粉が好きなのかな? 僕は好きだけど
「では手頃な容器に卵と牛乳を入れ、よくかき混ぜます。良いタイミングでホットケーキミックスを入れダマにならない様に混ぜ、スキレットにバターを入れ馴染ませてから生地を流し込み焼きます」
【ホットケーキ、分かってた】
【そうよねw】
【皆んな白い粉好きなんだから〜w】
チャチャチャーとホットケーキを錬成して適当なプレートへ積み重ねて配置し、見栄えが良い様にバターを飾り付けてカメラへ見せる
「ホットケーキの完成です、どうでしょう?」
【めちゃくちゃ美味そう】
【カナタソは良いお嫁さんになれるね】
【店を開けるレベルの見た目】
ワカモの分を彼女に渡してから自分の分を頬張り、牛乳も飲む 美味い
いやぁやっぱりホットケーキと牛乳は相性抜群だね
【ニッコニコ】
【カナリアちゃんかわよ】
【美味しそうに食べるなぁ】
「皆さんも是非自作してみて下さい、オススメです」
【材料自体はスーパーとかで買えるしね】
【カナタソほど上手く焼ける自信ないんやでw】
【それなw】
僕の言葉に、そんなコメントが流れてくる
そりゃぁ最初から上手に焼けないけど、慣れたら上手く焼ける様になるし、自分で食べる分には何度失敗しても大丈夫だしね? うん
実は僕より三鶴の方が上手なんだけど、これは言う必要は無いね