前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
軽く頭の痛そうなケイネ先生を横目にマリアの方を見ると
「今 先生が指摘した件についての説明をするよ? 入場者制限の関係で私や先生を始めとしたリューネ組の殆どが突入出来ない状況になっていて、カナリアちゃんを筆頭にステラ・アーク メンバーの参戦をお願いしたいと思っている」
「あー・・・なるほど? なるほど・・・」
要は自分の脅威・天敵に成り得る人物(仮)が突入出来なくして、養分?になりそうな探索者を招き入れようって算段を魔王の遺物がしてるから、クラス聖女の僕を筆頭に討伐戦への参加を要請したいって訳か
これは責任重大だなぁ
「ダンジョンに異変が確認されて約2年、大事になっていないのは場所がダンジョンである事が大きいと予想出来てる」
「ん? 何でですか?」
「まずダンジョンは未解明の部分が多いから 探索者も 『こんな物だよね?』で済ませるから情報が出回らない、次に おばあちゃん・・・
「なるほど」
僕の疑問にマリアが答え、修学旅行で立ち寄った資料館?で読んだ内容を思い出す 魔王の遺物は寄生した者を操り 人々を襲って糧へするらしい 、今 目立った犠牲者の報告を耳にしないのは、潜伏先がダンジョン内である事が理由だとマリアが説明してくれた通りなのだろう
そしてダンジョンモンスター特効の僕ならば、魔王の遺物への致命傷を与えられるとマリアは判断した訳だ
「・・・分かりました、僕が魔王の遺物を撃破してみせます」
「カナリアちゃん?! これまでのモンスターとは訳が違うのよ?!」
僕がマリアを見据えて言うと、隣りに座る
「紗夜ちゃん、これは誰かがしなければならない事です。ならば最適な僕が出向くのが正しい事、です」
「カナリアちゃん・・・」
「紗夜ちゃん、カナリアの言う通りよ? 私達はチカラを持つ者として、責任を有しているわ 我が身可愛さに責務を放棄する事は許されないの」
「ま、母さんの言う通りだな? 大いなるチカラには大いなる責任が伴う、自然の摂理だ」
紗夜へ覚悟を示すと、僕より覚悟が決まっている母と
産まれた時から僕は そう言う風に育っているから、なんの違和感も持たないけど紗夜には違うらしい
けれど、僕はやるつもりだ
「それに突発性ダンジョンへの強制招集と大して変わりませんし、問題ありません」
「確かにな、あと下準備出来るだけ 魔王の遺物討伐戦の方が楽かもな?」
「ふふ、そうね?」
「・・・流石は元教会騎士最強、覚悟が違うわ」
「クオンに爪の垢を煎じて飲ませなきゃ」
「ははは・・・」
そう、僕からすれば探索者の義務である 突発性ダンジョンへの強制招集と大して変わらない感覚なので、プレッシャーも感じない アバターへのコンバートもあるしね?
それから若干 引き気味のケイネ先生と 謎に笑顔のマリア、そして引いて苦笑している
「そんな訳でカナリアちゃんには討伐パーティを編成して貰って、魔王の遺物の撃破 ないし 無力化 又は 収容をして貰うよ」
「分かりました」
「収容に関しては、吾が担当しよう。慣れておるのでな」
「うん、よろしくね?」
「任せよ」
今日もモフいワカモが名乗りを挙げたので、軽くモフりながらお願いすると、力強く返事が返ってくる
「パーティ編成については、もう少し入場資格について精査してから報告するから、よろしくね?」
「分かりました」
そんな事をマリアに言われ返事を返すと、解散となった
なんだか、RPGのラスボス戦みたいになってきたなぁ