前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
暫くメイン通りを進んで ふと立ち止まり
「さて、何処へ向かうのが正解でしょう? 」
「27層 階層ボス部屋への入り口は不定期に場所を変えるから、ぼく が攻略した時とは場所が変わってる、チカラになれない ごめんね」
「いえいえ、気にしないでください ヘンリさん」
【ノーヒントで入り口探しか、ダルいなぁ】
【流石にノーヒントって事は無いだろうから、何処かにヒントは有る筈、多分】
【そのヒントが有る保証も無いし、ヒントを得る為のヒントも無いからのぅ】
僕の呟きに答えたヘンリが謝罪をしてきたので、大丈夫と伝え、いつもの様に反響定位を使い、周辺情報を入手してみるが それはもう毛細血管の様に道が入り組んでいる事ぐらいしか分からず、軽く途方にくれる
とはいえ、27層の何処かには階層ボス部屋が存在するので やり様はある筈なのだ
「フィールドの端に階層ボス部屋が有るのでしょうか?」
「どうかな? あまり気にした事は無いけど」
「まぁ出入り口とは、本来は端と端に作るモノだな? 巨大建造物の場合は中央に作られる場合もあるが・・・階層移動するダンジョンの場合は どうなのだろうな?」
【階層の端か〜 確かに こう言うタイプは端に階層ボス部屋があるイメージだなぁ】
【全体図とか広域マップを作成してないと分からないわなぁ】
【ダンジョンって、四角なのか円形なのか分からないよな】
【確かに】
建物の陰から僕達へ近付いてきて奇襲を仕掛けてきたゴブリン3体の内、先頭にいたゴブリンに回し蹴りを叩き込み建物のシャッターへ叩き付けて、ガラ空きの頭部へ岩塩バックショットを撃ち込み黙らせて
さて次を相手しようと視線を移すと、既にヘンリによりバエルソードで シャッターに張り付けになっていて魔力素子へと還り魔石をドロップする
「お見事です、ヘンリさん」
「カナリアもね」
「む? 主よ、地図の欠片がドロップしたぞ?」
「え? 本当だ」
「あぁそうそう、ランダムドロップで地図の欠片がドロップする仕様だったね、うん」
【お、これは希望が見えて来たか?】
【これランダムドロップって事は、欠片がダブる可能性もある?】
【考えたく無いけど、あり得るw】
フロッティにバックショットのショットシェルを装填しながらヘンリへグッジョブを送っていると、ワカモが地図の欠片を回収した様で 僕へ渡してきて、ヘンリがポンと手を打ち 27層の仕様を思い出した様で 攻略法が示される
「それじゃ徘徊してモンスターハントと行きましょうか」
「そうだね? 」
「少し面倒だが、やるしかあるまいな」
【周回か、これは時間掛かりそうだなぁ】
【幾らカナリアちゃんのラックが高くても、こればかりはね?】
【流石に連続で欠片がドロップするとは思えないしねぇ】
なんとなくゴブリンが来た方向に反応があったので、テクテクと歩き出し物陰に潜むモンスターを容赦なくバックショットを撃ち込んだり銃剣で刺殺したり、銃床で頭をカチ割ったりする
幸い道幅が狭いので囲まれる事が無いので、確実に撃破していく
「これで10・・・4匹目を撃破しましたね」
「やはり、そう簡単にはドロップせぬか」
「こればかりはガチャだからねぇ」
【息も乱さず、汗もかかず、余裕だな】
【まぁ今更ゴブリン程度はね? 】
【囲まれてもノーダメだもんよ、1対1の構図になる細道だもん】
【流石はカナリアちゃん】
視聴者やヘンリが言った様に地図の欠片のドロップはガチャなので、14匹 撃破しても最初にドロップした物 以降はドロップしていない
「次に行きましょうか」
「そうだの」
「れっつごー」
【こればかりは周回するしかないな】
【今日は長時間配信になりそうやなぁ】
【または前半戦、後半戦って分ける奴かの?】
次の反応が有る方向へ向かいながら、今日はどれぐらい粘るか考える
地図の欠片がガチャで有る以上、今日で地図が完成するとは限らないし、仮に完成しても階層ボスを撃破する時間が無い可能性も充分あるので、制限時間を決めておく方が良いだろう
流石に、27層で1泊はダメだろうしね?