前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
朝食のホットケーキを食べ終えて食器類から片付けを始める
「朝食も終えたので、撤収を始めていきます」
【がんばえー】
【本当プロキャンパーやなカナタソ】
【ん〜キャンプしたくなってきたぜ】
そんなコメントが流れているのを横目に撤収作業を開始する、最近覚えた水玉を生成する魔法で焚き火を消化し、水操作で脱水して廃棄袋へ薪の残骸を収納していく
聖女のバステで攻撃転用の方向には全く成長しないのだけど、こういう小手先の便利能力や防御とかの方には成長の伸び率が段違いに高い事に最近気がついた
まぁとはいえ攻撃魔法じゃ無い水魔法なんて数が限られているし、創意工夫とか精密制御が必要だったりするんだけどね?
「それでは帰路を進んで行きたいと思います」
「主よ、吾の背に乗ると良い」
「え? 大丈夫?」
「問題ない、主程度の重量なんぞ、吾には余裕よ」
【ワカモ氏にライドオン】
【困惑カナタソかわよ】
【キャンプ道具積載してカナリアちゃんまで乗せようとは、ワカモ氏 恐ろしい子】
キャンプ地に来た時と同様に巨大な狐の姿に戻ったワカモにキャンプ道具を積載して帰路を歩き出そうとしたらワカモに言われ、少し心配になりながらもワカモの背中に乗る
最強の肌触りな上に鞍がある訳でもないのに謎の安定性を感じる、謎仕様で少し困惑してしまう
[クラス
[クラススキル 騎乗を獲得しました]
「・・・クラス 騎兵を獲得しました」
「まぁ必然であろうな」
【唐突にクラス獲得して困惑のカナタソかわいい】
【クラス獲得、おめでとうカナリアちゃん】
【おめ〜】
「ありがとうございます? で、ではワカモ、お願い」
「うむ、承知した。揺らさずに走る故、心配は無い」
僕の言葉にワカモはカメラドローンへ目配せし、とっとっと と軽快な足取りで移動を始め、少しずつ速度を上げてゆく
徐行から速足へ変わり駆ける、そこそこ速いのに全く揺れない、これは中々に楽しい
【はっやw】
【カナリアちゃん、お気に召した様だな】
【ニッコニコやん、かわよ】
【カナリアちゃん、バイク乗りの素質あるな】
「良いですね、取ろうかな単車免許」
「ダンジョンの外では吾は目立つしな、良いのではないか?」
【乗り気で草】
【せや、カナタソ高校生やんけ】
【そうだ、カナリアちゃん小学生みたいな見た目だけど高校生だったなw】
【ワンチャン、もう取れる歳なんやね】
チラッと見えたコメントを拾い発言すると、僕が高校生である事を忘れている視聴者がチラホラ見受けられ、少し遺憾の意を感じる
「もう少し・・・来週ぐらいで16歳の誕生日なので、両親と相談して教習所へ通ってみようと思います」
【誕生日近々で草】
【やっぱりカナリアちゃんは合法やね】
【やめーやw】
【単車乗り回すカナタソ、良い】
確か単車は16歳から中免が取れる筈なので、中免を取るとして・・・問題は小さい部類のバイクにしないと僕は持て余すと思うので、何を購入するかだなぁ
帰ったら三鶴に相談してみよう、日曜だし家に居るだろうし
そんな訳で帰り道は行きの3分の1以下の時間で1層入り口付近へ辿り着く
「それでは今回の配信は此処まで、よろしければチャンネル登録、高評価をよろしくお願いします」
「皆の者、またいずれだ」
【おつ〜】
【お疲れ様〜】
【おつした〜】
軽くカメラドローンへ手を振りながら締めの挨拶をして配信終了の画面に切り替わり暗転したのを確認してから肩の力を抜き脱力する
「事務所へ帰ろっか」
「そうだな、キャンプ用品も下ろさぬといかんしな? 主も身を清めねばな?」
「別に1日ぐらい気にならないけど? もう人に会う用事もないし」
「身嗜みは人として最低限のマナーだぞ、主よ」
「うぃ」
ワカモに騎乗したまま彼女と会話をしていると、たしなめられてしまったので反省する
気をつけよう