前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
もはや慣れ親しみ過ぎて『ダンジョンは、こう言う所』と言う暗黙の了解? を改めて不思議だと思いつつ、わざわざ僕を待っていてくれたヘンリと共に 階層ボス部屋の扉を探してくれているワカモと
「ん? 遅かったな 主よ」
「ごめんね? 急に お花摘みに行きたくなって」
「なら仕方ないな」
「えぇ、仕方ないわね」
「尿意耐久階層ボス討伐配信はニッチ過ぎるからね、仕方ない」
【これから飛んだり跳ねたりするからね、うん】
【尿意耐久階層ボス討伐配信とか言うパワーワードw】
【一部界隈で沸きそうだけどなw】
【拙者達はカナリアちゃんが、のびのび楽しそうにしてるのが見たい故、苦行で苦しむ姿は見たくないで候】
明らかに周りの建物に設置されている扉とはデザイン? が違う 何というか邪悪なオーラを放つ扉の前で 待機していたワカモに言われ軽く謝罪して理由を説明すると、全員から謎の肯定を貰い 少し困惑する
いや、まぁ否定されても困るけどさ?
というか、ヘンリの尿意耐久階層ボス討伐配信って誰得なのかな? いやまぁそう言う趣味嗜好の人向けかも知れないけど、カナリアちゃんねる に そんな変態紳士・淑女が居ないって僕は信じてるからね?
「それでは視聴者の皆さん お待たせしました、27層階層ボスへ挑みたいと思います」
「主を満足させてくれると良いが」
「多分、大丈夫じゃ無いかしら?」
「少なくともダブルヘッドダチョウでは無いから安心して欲しい」
「あぁダブルヘッドダチョウ・・・」
【待ってた】
【カナリアちゃんの勇姿を目に焼き付けよう】
【あぁカナリアちゃんがスンってなっちゃったw】
【あ〜 カナリアちゃんにすら溜息を吐かれた伝説の階層ボスかぁ アレは・・・うん】
27層階層ボスに期待しつつ開始宣言したらヘンリにダブルヘッドダチョウの事を思い出させられて、少しテンションが下がってしまう
ダブルヘッドダチョウ、本当に つまらない階層ボスだった ただただ無意味に走り回るだけで、なんの楽しみもなかったからね、うん
少し下がったテンションのまま扉を開けて侵入すると、屋外駐車場の様な場所に繋がっていて、だだっ広い駐車場の真ん中に階層ボスであるモンスターが鎮座しているのを目視で確認する
「鷲の上半身に馬の下半身を持つモンスター ・・・ヒポグリフ」
「お、主のお気に召した様だな」
「カナリアちゃんが嬉しそうで良かったわ」
「ヒポグリフの馬刺しは美味しいよ」
「よし、狩りましょう!」
【お目々爛々カナリアちゃんw】
【ダブルヘッドダチョウで下がったテンションがV字回復しましたなぁw】
【あぁ食欲が激っておられるw】
ヒポグリフの姿を見て、先程まで下がっていたテンションはV字回復して急上昇し、ヘンリの言葉に更に上がって 腹の虫がグゥ と鳴く
「僕、27層階層ボスを討伐したら馬刺し と焼肉で優勝したいと思います」
「そうだな、今日は いつもより頑張ったからな、良いと思うぞ」
「そうね? 私、焼肉屋に行った事ないのよね・・・一緒に良いかしら?」
「もちろんです、ヘンリさん も行きましょう?」
「おっけー」
【変な死亡フラグめいた事を言わないでもろてw】
【緩いんだよなぁw 】
【信じられるか? これ階層ボス戦なんやで?w】
【まぁこれぞカナリアちゃんw】
ヒポグリフによる威嚇の咆哮を聞きながら、僕は言いフロッティを握り直し、会話が終了した瞬間にヒポグリフへ銃剣突撃を敢行して ヒポグリフが飛び上がる前に肉薄し、強烈な前脚による攻撃を多重障壁で防ぎ懐に潜り込んで、銃剣をガラ空きの胸部へ突き立て 直ぐに銃剣を収納し傷口へ銃口を捻じ込み岩塩バックショットを装填分全部ヒポグリフへ撃ち込む
その後、バックステップでヒポグリフから距離を取ると苦悶の咆哮をあげて、いつもの様に魔力素子へと還って行ったので、討伐が完了する
よし、これで お肉が食べれるぞ〜