前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ヒポグリフを撃破し27層を無事に攻略し終えた僕達は、いつもの様に宝箱を漁り中身を回収して配信を終了して、28層へアクセス出来る様にしてから事務所へ帰還し、ヘンリおすすめ の焼肉屋へ 各々の愛車で行く
因みに僕はワカモと2人乗りで向かった
「それじゃぁ、今日の攻略お疲れ様 沢山食べて英気を養って頂戴」
「お疲れ様でした」
「おつかれさま」
「ご苦労様だ」
ソフトドリンクで乾杯して、祝勝会は開催され メニューのオススメ欄にデカデカと載っているカルビとハラミを4人前ずつ注文したので、早速焼いていく
「お肉の焼ける音、良いですね」
「至福の音」
「ははは、やはり お主達は食い気が勝るか」
「ふふ、カナリアちゃん 可愛いわね」
ベストな焼き加減になる様に焼き網を注視して呟くと、ヘンリの同意とワカモの笑い声、
まぁ紗夜は いつもの事だし 別に気にしなくて良いかな? 多分
「いただきます」
「ん、美味」
「どれ、焼くのは吾が担おう。これでも焼肉には一家言あるでの」
「沢山食べて頂戴、カナリアちゃん ヘンリさん」
「はい!」
「まかせて」
焼き上がったカルビを特性タレに着けて食べると、口の中に幸せが広がり 生きていて良かったと感じる
そんな僕を見たワカモが焼き役を引き受ける旨を伝えて来たので、お言葉に甘えてトングを渡し 僕は食べる事に集中する事にした
いやぁ本当に美味しいなぁ 嗚呼 幸せだ
「これは優勝不可避」
「ヘンリさん、バイクですよ〜」
「む、むむ」
「ヘンリが珍しく迷っておるな」
「本当に珍しいわね」
極上の肉を食べてビールを飲みたくなったらしいヘンリに念の為 釘を刺すと、彼女は珍しく苦渋の選択をする時の様な物凄く迷っている表情をし始める
普通に飲酒したらバイクに乗って帰れないから、飲まないのが正解なんだろうけど、なんで迷っているのだろう?
ヘンリは酒好きって訳でも無い筈、少なくとも
そんな事を考えつつ、ワカモが絶え間なく焼いてくれている肉をパクパク食べる、美味し
そんな訳で考える人の様なポーズで長考に入ったヘンリを放置し
「そういえば、ヒポグリフを討伐したら 謎の本がドロップしてたから回収したんだった」
「謎の本?」
「ダンジョン産は、多種多様な物があるものね?」
「そうなんですよね」
配信中に触れたら長くなりそうだったので、コソッと仕舞った本の事を思い出し 呟きながら収納魔法から取り出して2人に見せつつ、僕も外観をチェックする
「なんだか高そうな本だなぁ・・・古書って奴?」
「レザーブックの類いの様だな? わざわざ金を用いてタイトルを印字しているから、相当な代物かも知れぬな」
「内容次第では、相当な価値が出るかも知れないわね」
バトンの様に回し見しながら各々の感想?を言いつつ、焼けた肉を食べる
仮に貴重品だったら、こんな場所で見る物では無いかも知れないけど、まぁ仕方ない仕方ない
「えーっとタイトルは・・・カルフィナボート(偽)? 偽って事は偽物って事?」
「どれ、中身を見てみよう・・・これは、紛う事なき二次創作であり妄想の塊だな」
「ワカモちゃん、凄い表情になってるわよ?」
「すまぬな、お主が読めば楽しめるかも知れぬが、吾には少々ハードルが高い代物 故」
「えぇぇ・・・」
僕から本を受け取って中をパラパラと読んで、物凄く渋い表情になって そんな事を言い出したので ワカモから本を返して貰い 僕も中身を確認すると ワカモが渋い表情をした理由が分かる
これ、暫く前に放映された映画 カルフィナボートの内容に沿っているが、主役2人の性別が逆になっている2次創作って奴だ
読み飛ばして終盤辺りを捲ると、後日談の日常パートが描かれていて、何故かマリアが女王に就任する話になっている、これは謎展開で 面白いかも知れない
帰ったら、ゆっくり読もう