前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
とんでもない代物である2次創作本を仕舞い、結局 誘惑に勝てなかったヘンリはキンキンに冷えた生ビールで優勝してしまったが、彼女が自分の愛車をどうするかは 僕の預かり知らぬ事なので特に触れないでおく
ほら、僕はキチンと釘を刺したしね? それにヘンリは飲酒運転なんて愚かな事をする訳がないし、仮にしたらイオン様から メッと神罰を喰らわされるに違いないからね、うん
そんなこんなで美味しい お肉をたらふく食べる事が出来たので僕は大満足して帰宅し、爆睡して翌朝 予定ではオフだったのだけど、なんだかステラ・アーク事務所へ行くと何かありそうな気がしたので、いつもの様にクローゼットを開き 母と
「いやはや、SNSでチラ見したから行ってみたけど、なかなか良かったなぁ 子供舌の僕でも飲めるハニーミルクラテ、美味しかったし ハニーシュガートーストも良かった」
そんな感じに上機嫌に朝活を終えて若宮ギルドへやってきた訳だけど、まだ午前9時を少し過ぎたぐらいの時間なのに、ギルドのエントランスは人が大勢行き来しているので、不意にぶつかったりしない様に気をつけて事務所へ向かう
程なくして事務所へ到達し、中へ入ってスタッフに軽く挨拶をしつつ休憩スペースへ歩んでいると
「あら? カナリアちゃん おはよう」
「おはようございます
居住区から現れた紗夜に声をかけられたので、挨拶を返すと すぐさま抱きしめられる うむ ぬくい
「・・・なんだかカナリアちゃんから甘い匂いがするわね? ハチミツと牛乳?」
「ハチミツと牛乳? あぁ朝活と朝食を兼ねてSNSで見かけたコーヒーショップまで行って来たんです、あ コレが写真」
「なるほど、それで・・・カナリアちゃん、良い匂い」
「なんだか、最近 さらに遠慮が無くなってきた様な? まぁ良いですけど」
僕を抱き締めて御満悦な紗夜が、ハチミツと牛乳の香りに気付いたので 朝活してきた事を伝えると、紗夜は僕の頭頂部を吸い始め 何か言い始めたので、遠慮無くなったなぁ と
「ふふ、そろそろ次のステップへ移行しても良いと思わない?」
「ほわい?」
僕の頭頂部を吸っていた紗夜が僕から身体を離し両手を握ってニッコニコしながら言ってくるが、なんの事かサッパリ分からず首を傾げていると
「私達、もうすぐ丸2年の仲よね? 」
「そうですね?」
「そろそろ、敬語でなくても良くないかしら?」
「あ、あー・・・なるほど? なるほど?」
紗夜の言葉に相槌を打ち、彼女が言いたい事を理解する
まぁ確かに、友達としてなら丸2年敬語は少々硬い気がするけれど、紗夜は 友人 兼 先輩 兼 雇用主 と言う、立場だからなぁ と思う
まぁそんな事を考えていた所で、紗夜の圧に屈する事にはなるだろうけどね?
なら、いつもの様に
「分かりました、紗夜ちゃんの要請に応じます」
「ふふ、ありがとう。でも敬語が出てるわよ?」
「丸2年で染みついた癖は、簡単には抜けない物だと思うよ? 紗夜ちゃん」
「確かに、それもそうね」
「そそ、バイクも人間も慣らし期間は必要って事」
「ふふ、そうね」
紗夜からの提案を了承すると、紗夜は大喜びして僕を抱き上げて高い高いする、やっぱり2年前より腕力が上がっている様な気がするなぁ
僕が知らないだけで、紗夜はフィジカルトレーニングをしているのかも知れない
まさかUAVでダンジョン探索しているから、とかは無い筈だしね? それだとダンジョンの謎が更に増えてしまう事になるし、うん