前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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587. 新春 箱対抗戦 7

 

 

 

イベントアイテムであるフィギュアのクオリティが高くて困惑してしまう、あと何だかユウキが欲しそうにしていたのでユウキに渡すと 嬉しそうにして『俺も欲しい』とか『CEO 販売してけろ』とか『鷹樹(たかき) CEOに上申してくれ』とか視聴者からのコメントが流れてくる

 

僕に言わない辺り、僕の事を良く理解している 訓練された視聴者達だと思う

 

 

「さて・・・対抗戦の残り時間も約1時間を切ったね」

 

「残り約1時間で、手持ちのイベントアイテム1つ、こりゃ階段で降りてる暇は無いかもな? 」

 

「窓割って飛び降ります?」

 

「だな、全環境に対応出来る様にラペリング用品一式持ってきてるから、それで行こうか」

 

「じゃぁ準備しなきゃね」

 

 

【判断が早いw】

【此処でラペリングを選択出来る判断力凄い】

【手際が良いなぁ】

【杭?を打ち付けて降下用の基部を作るのか、凄いな】

 

 

懸垂降下(ラペリング)する為にカラビナを設置する為の杭をフローリングへ打ち込んで行き、その間に鷹樹がユウキへハーネスを着けてあげているのを横目で確認する

 

ハーネスはキチンと装着出来てないと危ないから鷹樹に任せておこう と思い僕は作業に集中する、万が一 設置が甘かったら墜落死しちゃうからね

 

 

「主よ、何者かが接近してきたぞ」

 

「本当だ・・・鷹ちゃん、準備は?」

 

「ユウキのは終わった、俺は もう少しでいける」

 

「じゃぁ、2人は先に降りてて? 僕はラペリングしなくても降りれるし」

 

「分かった、敵対勢力だったら すぐ離脱しろよ?」

 

「分かってる」

 

 

【カナリアちゃんの索敵範囲に入ってるから猶予はないか】

【ワカモ氏が “ 何者か ” と形容したから配信者かな?】

【配信者なら、まだ友好か敵対かは分からないしね】

 

 

手早く鷹樹と会話をして拳を合わせ、ユウキに窓を粉砕して貰い階下へザイルを垂らして貰って降下を開始すると、推定 配信者パーティが部屋の前まで迫っていたので、リビングに続く扉横の壁へ身を寄せて様子を伺う

 

 

「数は3・・・優秀な斥候が居るっぽいなぁ 不用意に侵入して来ない」

 

「それはそうだが、何かありそうだな?」

 

「確かに・・・見てみようかな」

 

 

【お、手鏡で見てる】

【慎重なのは良い事】

【ん? なんか見た事ある様な?】

 

 

アイテムバッグから手鏡を取り出して部屋の外から中を伺っているであろう配信者パーティの様子を確認すると、僕と同じ様に手鏡で確認している様子が見える

 

あれ? あの手鏡は見た事あるな?

 

 

「あの〜 もしかして、トリニティです?」

 

「ん」

 

「・・・ん? その声はカナリアちゃんか?」

 

「わーい、カナリアちゃーん」

 

「あ、バカ お前っ」

 

 

【著しい緊張感の欠如w】

【さっきまでの緊迫した空気は何処へw】

二葉(ふたば)w】

【カナリアちゃん相手だと途端にIQ下がるよな?w】

 

 

僕の呼び掛けに すぐに返事が返ってきて、トリニティの3人である事が確定し、二葉が無警戒に部屋へ入ってきて壱夜(かずや)に叱られている

 

まぁいつも通りだし良いか

 

 

「わぁ〜 此処でカナリアちゃんに会えるなんてラッキーだね!」

 

「ん、神に感謝」

 

「二葉、お前は後で説教な?」

 

「えぇぇぇぇ?!」

 

「うっさい」

 

「南無」

 

霞三(かすみ)ちゃん助けてよ!!」

 

「無理」

 

 

【無警戒が過ぎるw】

【そりゃ壱夜は怒るわw】

【いつ見ても三つ子漫才は面白いなぁw】

 

 

いつもの三つ子漫才を見て楽しみつつ、時間もあまり無いので

 

 

「皆さん、なぜ此処に?」

 

「霞三が “ イベントアイテムなら建物の中が鉄板 ” つって、それなら目立つタワマンにしようぜってなったんだ、んで入り口が粉砕されてたから急いで登ってきたって訳さ」

 

「なるほど」

 

 

【これ、遭遇したのカナリアちゃんじゃなかったら襲撃かけてたんじゃ?】

【せやろなw】

【間違いないなw】

 

 

キャッキャと僕の頭を撫で始めた二葉と霞三を放置して尋ねると、壱夜が答えてくれる、これワンチャン イベントアイテム狙いで襲撃されてた可能性も有るな、危なかった

 

 

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