前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で対抗戦の順位よりユウキへ良い物を食べさせる事に思考力を回しつつ閉会式を受け流していると、予想通り上位入賞する事は無く 僕達の代わりにトリニティが2位と言う成績を収めていた、普段の様子はアレだけど 実力は申し分ない様だ
そんなこんなで閉会式から開放された後、配信を終了させて 即座にスマホで
「お前、迷彩使えるならなんで使わなかったんだ?」
「これ、光学迷彩だから視覚しか誤魔化せないし、まだ僕自身しか対象に出来なくてさ?」
「おぉー、カナリアさんが消えましたね」
「とりあえず成功はしたっぽいね」
控え室に置いてある荷物を回収したり着替えをしてから朝霞ギルドから離脱して、手荷物を全てホテルへ置いて身支度を整えた後に楽しい食事の時間に突入し、回転寿司屋で ユウキへ遠慮も容赦もなく好きなだけ食べさせ、僕も好き勝手に食べる 茶碗蒸し 美味しかった
春休み期間内で唐突に発生した箱コラボを乗り越え、もしもの時に備えた装備増強案を考える
本来であれば数年・・・最短でも2〜3年に1度起こるか どうかの突発性ダンジョンの発生が数ヶ月程度のスパンで起こったし、魔王の遺物関連のイレギュラーも有る、だから今の手持ちでは少々心元ない
まぁ正直に言うと、突発性ダンジョンだけなら僕が火力強化を計画する必要は無いのだろうけど、魔王の遺物まで考えると 強化案は必要だろう
「問題は何を導入するか、かな・・・」
「主が扱う物となると、方向を決めねばな?」
僕は今日の撮影を全て終わらせて休憩スペースのソファで 人型のワカモに膝枕をしてもらいながら呟くと、ワカモが反応してくれる
大火力のも欲しいけど、回避型の僕とは少し相性良くないからなぁ と思いつつ
「僕自身ではなく、支援系に振るのはどうかな? 対地支援だと、A-10 サンダーボルトII とか」
「生産国のアメリカが物理的に消滅しておるし、現存数もたかが知れている、調達は難しいだろうな? 」
「そっか〜 ならガンシップも無理だね」
「AC-130Jゴーストライダーか? 無理だな、仮に残っていたとしてもデカすぎる上に、プロペラ輸送機の操縦が出来る者が どれぐらい残っておるか」
「そうなんだよね・・・」
統合騒乱により、対人類から対魔物へとシフトした今の世界に、デカくて飛行種のモンスターの的になりやすい戦闘機や攻撃機、爆撃機と言う兵器は衰退してしまっている
その場で滞空・後退し対空戦闘や対地支援、兵員輸送・要救助者収容に多用できるヘリ類は今も生存しているので、前世界の兵器が絶滅した訳ではない、有用であれば生き残れる訳だ
「対地支援が出来て 尚且つ 高火力の火砲が欲しいから・・・攻撃ヘリ?」
「攻撃機ヘリは、ターゲットとの距離が近くなりがちではないか?」
「確かに、そうなると やっぱりガンシップ・・・ん? 無いから造るのは どうかな?」
「ガンシップをか?」
「うん」
脳死でなければ作れば良いじゃないか、と言うとワカモは少し渋い表情をする
まぁワカモが渋い表情をする理由は察しがつく、簡単に言うとタダでは作れないし、ハンヴィーやテクニカルトラックの様な改造で済む話でも無い
航空機を改造すると言うのは設計から見直して始める必要があるし、何より高価なのである、最低でも億円は掛かる
しかも機体の値段であって、改装・改造費は別途掛かるし、弾薬費も掛かる、それに搭乗員も必要だ
僕達の支援をしてもらう為のガンシップだから、僕やワカモ ヘンリが乗り込む訳にもいかない
そうなると、ステラ・アークのスタッフに乗って貰う事になるのかな?多分