前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ヴェスタ神の悲痛?な叫び(笑)を聞いていると、書き物が終わったらしいイオン様が書類を控えていた部下(暫定)に渡し
「お待たせしました」
「いえいえ、それ程では」
「ふふ、そうですか? ありがとうございます」
相変わらずジェンダーフリーなイオン様に大丈夫と伝えると、笑んでくれる
本当、性別不明だなぁ イオン様、ワンチャン 両性とか無性と言う可能性もあるかも?
「今日は どうされましたか? 」
「本日は不躾ながら、イオン様に お願いがありまして 参りました」
「私にですか?」
僕は膝を着いて頭を下げイオン様に言うと、イオン様は不思議そうな声で返事をしてくる
「はい、諸事情の兼ね合いで こちらのユウキへ イオン様から勇者と任命をお願いしたく」
「勇者・・・あぁ、サンクロードの魔王への対策ですね? 」
「その通りです」
頭を下げたまま、イオン様へ お願いを伝えると 僕の説明の必要もなく言い当てる
「サンクロードの魔王にも困ったモノです、痴情のもつれを後世へ持ち込み過ぎですから・・・そもそも私達 エルトラントの管轄でもなかったのですが、日本へ出現してしまった以上は無視も出来ませんし・・・」
「イオン様?」
「おっと、失礼しました。思わず愚痴が出てしまいました、すみません」
「いえ、お気になさらず」
普段 柔らかい雰囲気と口調で喋るイオン様から愚痴が聞こえ思わず頭を上げて彼?の方を見て名を呼ぶと、へにょ っと苦笑し謝ってきたので 大丈夫と伝える
神とはいえ完全無欠とはいかない様だ、ストレスも掛かるっぽいし
「えーっと・・・そう、
「はい、その通りです」
誤魔化す様にポンと手を打ちイオン様は、僕に質問してきたので肯定の意を返す、急に自分の名前を呼ばれたユウキが少し動揺しているけど、今は放置だ、ごめんよ?
あと、そういえばユウキの下の名前は嵐だった とか思う、普段使わないからね、うん
「良いでしょう、日本は私の管轄区ですし 幸い枠も空いていますから」
「ありがとうございます」
「枠? 定員制なのか?」
イオン様はニコっと笑み、了承の意を示してくれ ユウキはイオン様の言葉を繰り返し疑問を感じている様だが、また放置しておく 重要ではないからね
「では任命の儀を行いましょう、カナリアさん は兎も角 嵐さん は正式な権利を有していないので、長時間 隠世に滞在する事は お身体に良くないですから」
「そうですね、よろしくお願いします イオン様」
「ふふ、はい 任されます」
イオン様はニコニコと いつもの様に温和な笑みと雰囲気を纏いながら言い、僕の返答へ返事を返して 床に転がるヴェスタ神入りの金属ロッカーを持ち上げて正しい状態へ立て、その光景に目を疑ってしまう
僕とユウキより背は高いが、見るからに華奢でジェンダーフリーなイオン様が空ダンボール箱を持つぐらいの素振りで金属ロッカー・・・身長180㎝オーバーの中身入りを持ち上げて適切状態へと正した事は、普通に驚いてしまう、仕方 うん仕方ない
「ふふ、これでも神の端くれですから、これぐらいは出来ます」
「神様って、凄いですね」
「ぱねぇ」
僕と同様に驚愕して語彙力が蒸発してしまった僕とユウキの感想にイオン様は御満悦の様子なので、良しとしておこう
「では始めましょう・・・我イオンの名と神意において」
「我ヴェスタの名と神意において」
「「汝、
いつもより神々しいイオン様と箱入り(物理)のヴェスタ神によるユウキの勇者任命の儀がつつがなく遂行し、よく分からず棒立ちのユウキが軽く光る、どうやら上手くいった様だ 良かった
ひとまず、これでユウキも職業:勇者を卒業したから、レベルが上がりやすくなる筈だ
まぁ流石に僕みたいにモンスター特攻能力は入手出来ないかもだけど