前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
我が母が偉大すぎる事を再確認する稽古配信の翌日、僕は例の如く聖女フォームで2層入り口付近に立っている
配信者生活も
「皆さん ごきげんよう、ステラ・アーク所属 カナリアです。今日は2層の攻略をしていきたいと思います」
【連休だから連日の配信助かる】
【カナリアちゃん、無理しないでね〜】
【せやで、ちゃんと休んでな?】
流石に連日ライブ配信をしている為か、僕の体調を気遣ってくれる視聴者がチラホラいるのが見える、優しい
「では、早速出発していきたいと思います」
【カナリアちゃん、ガンバー】
【ガンバ〜】
【ガンバエー】
今日はキャンプの時程の荷物を積載していないワカモを従えて攻略を開始する
「えーっと、若宮ギルド2層のモンスターは、1層に引き続きミドル・ボアとスモール・ディア等が居て、新しくミドル・ウルフ等 複数種が増える、と」
【やっぱ少し増えるんやな】
【階層=レベル換算だとレベル2だし、まだ大丈夫やな】
【トレンチガンは強いしな】
そんなコメントを横目で見つつ冊子をパラパラと捲り流し読みしているのだけど、モンスター以外の動植物の情報が写真付きで簡単な説明まで記載されて、なかなか素晴らしい、が・・・食用じゃ無い物の注意書きが念入りに書かれていて、どうやら僕は信用されてない様だ
まぁ仕方ないよね、好奇心には勝てなかったもん、前回
「ん〜・・・半径50mに敵影なし、と」
【他のダンジョンの森林地帯だと見通し悪いけど、若宮のは比較的見通し良いな】
【せやね、まぁ表層ってのもあるんじゃねか?】
【攻略開始して10分ぐらいだけど、接敵しないのは珍しい?】
【運によるやろな、人によっては2層の階層ボスまで接敵ゼロもいたらしいし】
反響定位で周囲を確認しつつ獣道を進むが、1層攻略の時よりは気も楽に進めている気がする
まぁ反響定位は姿がハッキリと見える訳ではなく、ソナーみたいに距離と大凡の形までしか分からないし、索敵距離50mぐらいなんだけどね?
そんな訳でスキル任せにズンズン進んで行き
「居ましたね、アレは・・・ミドル・ウルフでしょうか?」
【お、レア個体じゃん】
【毛が白いのはレアやな】
【1000分の1だっけ? 】
【せやで、毛皮落とすんのも同数とする】
【確率が低くて草】
とりあえず木陰に身を屈め、白の毛並みを持つミドル・ウルフを見つけ視聴者に報告すると、レア個体らしく少しコメント欄が賑わう
納刀していたフロッティを抜刀し構え、フォアグリップを少しだけ引きチャンバーのショットシェルが何かを目視で確認し、フォアグリップを戻しミドル・ウルフへ目線を戻して
「進行方向上に居ますし、せっかくなので撃破しちゃいましょう、幸い気付かれていないですし」
【
【可愛い顔して容赦ないカナタソ、ヨシ】
【見た目は聖女やし魔の者を屠るんは仕事やしなw】
なんか好き勝手言われてる気がするけど、まぁ良いか
聖女なのもやる気満々なのも事実だから仕方ない、うん仕方ない
そんな訳で深呼吸し約50m先に居るミドル・ウルフへ散弾を放ち、その頭を撃ち砕く
ミドル・ウルフが濃紫の魔力粒子へ解けていくのを確認し、木陰から立ち上がりドロップ品を確認しに歩み寄る
[経験値を獲得しました]
「牙と毛皮ですね」
【カナタソ、ラック高いな】
【おめー】
【運いいね、カナリアちゃん】
牙と毛皮をアイテムバッグへ収納しながら報告すると、軽く祝福のコメントが流れていく
さてさて、攻略も3分の1ぐらいは終わったかな?