前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ミドル・ウルフを撃破した後、小休止を兼ねて冊子の中にあった簡易マップを確認しつつシリアルバーを齧る
「多分、この辺りと仮定して・・・2層出口までは大体2時間半ぐらい?」
「そうだの、吾の足なら1時間ぐらいだが・・・どうする?」
シリアルバーを齧っている僕にワカモが尋ねてくる、おそらく この質問は、彼女の背に乗るか? と言う問いだと判断し、少し考える
ひとまずアイテムポーチからスマホを取り出し時間を確認し
「まだ夕暮れまで時間あるから、まだ大丈夫かな?」
「うむ、攻略配信だしな、致し方あるまい」
【ワカモ氏 少し残念そうなんだがw】
【ワカモ氏、カナリアちゃんにライドオンして欲しかったんやなw】
【ワカモマッマ、ドンマイw】
コメントと少し残念そうなワカモを横目にスマホと食べ終えたシリアルバーの包装をアイテムポーチへ、冊子をアイテムバッグに収納し恐らく2層出口へと続いているだろう獣道を進む
アイテムバッグかポーチが もう1つ欲しいな、こう道具用のやつが欲しい
ローレライのレベルが上がったらポーチの数増えたりしないかな?
そんな邪念を抱きつつ進み、ダンジョン内で初の鳥系モンスターと会敵する
「木の葉で姿が捉え難くてエイムし辛い・・・」
【お? ダンジョンモンスター相手に苦戦してるぞ?】
【なるほど、獣系モンスターとは相性良い反面、飛行する系は相性悪いのか】
【相性問題、あるあるやな】
使用してるのが、通常のショットシェル同様の金属由来だったら あまり関係無いかも知れないが、僕が使用しているのは岩塩弾なので手で簡単に折れる枝なら兎も角、人力で折るには手こずる枝とかには岩塩が負けて阻まれてしまうのだ
この想定はしていなかった自分の甘さを呪いつつ、手持ちの札で切り抜ける方法を考える
各種岩塩弾と閃光手榴弾が1つ、聖水小瓶がいっぱい、と
手持ちの使えそうな物は、これぐらいで後 は障壁術と水魔法で水玉を作れるぐらい・・・
水玉、そう僕は水魔法使えるじゃないか
そして障壁術の練度も母に褒められるぐらい上達しているし、僕はあの無茶苦茶な母の娘なのだ、やれる筈だ
僕は腹を括り聖水を2本飲み鳥へ散弾を放ちながら詠唱を始める
[240秒間 ステータスが向上します]
「
【おん? 急に日本語じゃないの喋り出した】
【何語や、これ】
【多分、エルトラント共通語やな】
【そういやマッマがベルカ人って言ってたな】
そんなコメントを横目で見つつ、鳥に近づく隙を与えない様に進路へ散弾を撃ち込みつつ詠唱を続ける
「
【なんかカナリアちゃん、キラキラし始めてね?】
【共通語で詠唱してるんやろか?】
【教養無いからサッパリ分からん】
ごめんね、視聴者の皆さん 流石に日本語で詠唱するの恥ずかしいから共通語で詠唱してる訳じゃなくて、イオン様宛の祝詞含みの詠唱なんだよね
「
【急に曇ってきた?え?】
【日が暮れても天気が変わる筈ないダンジョンで?】
【天候操作の魔法?】
【カナリアちゃん、マジ聖女やん】
[経験値を獲得しました]
[180秒間 ステータスが上昇します]
詠唱を完了させると僕を中心に魔法陣が形成され、みるみる雲が出来上がり雨が降り出し、僕と木々・・・そして鳥を濡らす
先程まで元気に飛び回っていた鳥は苦悶の鳴き声を上げ墜落し経験値とドロップ品を残し魔力粒子へ還る
ふう、なんとかなったな、良かった良かった
なんとかなった代わりに、びしょ濡れになってしまったけど、まぁ仕方ないよね?
ルビ振りがバグったので編集して再投稿しました