前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
少しワクワクしながら宝箱の蓋を開けて中を確認すると、拳大の水晶玉の様な物が入っていた
「水晶玉?」
「占い師が使いそうな水晶玉ね」
「確かに」
【ザ・占い師の水晶玉って感じだな】
【見た目はソレだけど、実際は正体不明なんだよなぁ】
【それな】
とりあえず手に取って証明に翳して水晶玉(仮)を見てみるが、正体がサッパリ分からない
やはりパーティメンバーに鑑定スキルを持ってる人が居ないのは、少し考えた方が良いかも知れないかな?
この際だし、覚えようかな? 鑑定スキル、無くて困る事があっても 有って困る事は多分ないし? 多分
そう言う訳で結局 正体不明の水晶玉(仮)をアイテムバッグへと収納して、空の宝箱を放置し、探索を再開する
「こう吹き抜けの多層構造だと、上からの奇襲にも気をつけてなきゃダメなんだよなぁ」
「カナリアちゃんの反響定位は、平面的な方向には強いけれど こう構造物が入り組んでいる多層構造体の立体的な場所には少し弱い部分があるわね?」
「そう、部屋が連なっていたりすると、扉が閉まっていて室内までは分からない事も結構あるからね、うん」
「そこは気配察知と組み合わせて、補う方向でいきましょう カナリアさん」
「そうだね、ユウキくん」
【これぞパーティやな】
【足りない部分を補うのが仲間やから】
【やはり美少女パーティなのでは?】
【そういや全員 性別 女性わね】
軽く吹き抜けから上を見て呟く、正直 2階や3階程度までなら撃ち下ろされたり、投擲されても対処が出来ると思うのだけど 流石に それ以上になると少々キツイ、反響定位の性質上 僕から距離が離れていればいる程 感知出来るまでのラグが長くなる訳だならね、うん
「そういえば、そう・・・」
「ガリューは?」
「性別不明、かな?」
「一人称 僕・ぼく が2人、オレが1人、吾が1人、私が1人、と」
【なら実質美少女パーティやな】
【18歳240ヶ月の美少女】
【推定12歳の美少年ロリもおるしな?】
【なんかカオスw】
ちょうどコメント欄が目に入りガリューを二度見してみたが、やはり性別不明で少し困っていると、ヘンリがうわ言 の様に呟く
うーん、女性的な一人称を使用しているのは
そんな他愛ない事を話したり考えたりしていると、吹き抜けから見える上階に動きを感知し
「2時方向 上階、数不明 狙撃に注意」
「2時方向 上階、了解」
「ホブゴブリンって奴か、ありゃ」
「金属製の連弩、速くて高威力、注意」
【おーやっぱ 慣れてるなぁ】
【すぐ射線切りに行ってるしな】
【近くの店舗に入って射線切るの上手い】
僕の言葉に すぐに行動し近くの店舗へ進入して射線を切って様子を伺う、僕達の目的は29層の攻略であって ダンジョンモンスターの殲滅ではない
今回もノーヒントでの探索をしているから 長時間の配信となる可能性を考慮すると、敢えてホブゴブリンを見逃して体力を温存する と言う選択肢もある
しかし、後々の事を考えるも 此処で撃破しておいた方が良いのも また事実ではある、そこまで考え 僕が後先考える必要は無い と言う結論に至る
今日一日で29層を攻略しきる必要はないし、安地を探しつつ探索をして ダメなら安地から離脱し、後日 再開すれば良い それだけの事だ
「さてさて、あのホブゴブリンをどうやって始末しようかな」
「今の所、射線が切れているから良いけれど、恐らく ずっと狙っているわよね?」
「だろうね、僕の目で終えれば障壁で防げるんだけどなぁ・・・」
「さっきみたいにオレがルクスフリーデンを盾にして肉薄します?」
【作戦会議偉い】
【ん? カナリアちゃん、CEOにタメ口じゃぬ?】
【丸々2年の付き合いじゃろ? そんなもんじゃね?】
【然り然り】
とりあえずホブゴブリンを撃破する事にした訳だが、上階にいるホブゴブリンを撃破するのはソコソコ位置が悪いので、作戦を考える
どーしよかな?