前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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630. 対魔王の遺物作戦発令

 

 

 

29層を攻略し、若宮ギルドで上層と呼ばれる階層の大体 半分を攻略した事になったんだなぁとか呑気に考えつつステラ・アークの事務所へ帰還し、いつもの様に冬彩(かずさ)に荷物を預けた後 なんか疲労の色が見えた冬彩をハグして聖女パワー(笑)で回復させたり、休憩スペースで紗夜(さや)に捕獲され 撫で回されたりして、事務所でもマスコット(笑)を遂行した

 

そんな日常を過ごして月曜日の放課後、三鶴(みつる)経由で マリアによる総員招集が掛かり、ヘンリと共に(くだん)の会議室へ制服のまま出頭すると、既に前回と同様のメンツが揃っていて そこにユウキが加わっている

 

 

「みんなフッ軽で助かるね、さて全員集まったし始めよう」

 

「だな、時間は有限だからな」

 

 

とりあえず 例に漏れず僕の知らない内に顕現しているワカモはスルーして紗夜の隣に座ると、マリアがウンウンと頷いて言いケイネ先生が彼女の言葉を肯定する

 

 

「えー 突然の招集に応じて貰えて助かるよ、それじゃ枕はこれぐらいで本題に入るよ?」

 

「俺等を招集したって事は、ある程度の調査は終わった訳だな?」

 

「その通り」

 

 

マリアはホワイトボードの前に立って司会進行を開始し、ケイネ先生がマリアへ言い彼女は頷く

 

もうそろそろ頃合いだと思っていたけど、僕の予想が当たったらしい

 

 

「前回 話した通り、現在該当エリアには入場制限が設けられていて、私を始めとしたケイネ先生やブリリアント家の血を引く者は軒並み入場拒否をされている状況で、入場可能な条件を精査した結果 やはりステラ・アーク メンバーのチカラを借りなきゃダメって事が判明したんだ」

 

「予想通りですね」

 

「ま、想定内だな」

 

「予想通りね」

 

 

大人しくマリアの説明を聞き、まぁそうなるよね? と思う結果で 特に驚く事も無く、口から同意の言葉が漏れる

 

 

「そう言う訳で、カナリアちゃん と ユウキくん を主軸にパーティを構築して魔王の遺物を収容して欲しい」

 

「より正確に言うならば、魔王の遺物を守護している劣化複製体(レプリカ)の撃破を頼む、吾が収容と無力化を受け持つ故」

 

「ワカモ、なんか前に 神様とのアレコレでチカラが制限されてる的な事言ってなかった?」

 

「ん? 吾が言ったか? アレを言ったのは吾ではなく、コンだろう? 」

 

「あれ? そうだっけ? あれ?」

 

 

マリアとワカモの説明に、僕は疑問を投げかけるとワカモが首を傾げて言う、あれれ? 僕の勘違い?

 

 

「はい、話を進めるよ? 選抜チームはレプリカとの戦闘に備えてレベル上げを始めて貰う訳だけど、それと同時に通常の配信活動は継続して貰うから、そのつもりで居てね?」

 

「構いませんけど、レプリカ戦までレベル上げに専念した方が良いのでは?」

 

「まぁ普通は、そう思うよね〜」

 

 

マリアが脱線しかけた話を戻して説明を続け、疑問に思った事を質問すると 彼女は ニコリと笑んで頷き

 

 

「カナリアちゃんの言う通り、本来ならレベル上げに集中するべきなのだろうけど、作戦に勘付かれて対策をされても面倒だからね、少々 強引だけどレベル上げと配信活動を両立して貰うよ」

 

「なるほど、確かに そうですね?」

 

「オレも、それで構わないぜ?」

 

 

説明をキチンとしてくれたマリアに頷き了承する、確かに欺瞞行動を混ぜておけば作戦成功の確率は上がるからね

 

 

「流石にアイドル業の方は控える方向で進めるわね? 時間も あまり無いし」

 

「そう? その辺りは紗夜ちゃんに任せるよ」

 

「任せて頂戴」

 

 

一通りの説明が終わった所で紗夜が口を開いたので、いつもの様に紗夜に一任する旨を伝える、スケジュール管理は紗夜と三鶴の仕事だからね

 

 

「決行予定は 来年の3月頃を予定しているから、少しキツイかもだけど よろしくね?」

 

「分かりました」

 

「了解だぜ」

 

 

最後にマリアが作戦決行予定日を伝達してくる、これは慌ただしい1年になりそうだ

 

 

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