前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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632. レベル上げの準備 2

 

 

バーゲストを撃破し前2回と同じ通路を通り地下霊廟 前まで何もトラブルも無く到達する

 

 

「さて、漸く準備編 第2段階か」

 

「1回目が魔斧のニーナ、2回目が魔王の尖兵、今回は何が出るやら」

 

「ランダムポップする系ですかね?」

 

「恐らくはな」

 

 

扉前で軽く体勢を整えつつ会話をし、鷹樹(たかき)に扉を開けて貰い入室?する

 

前2回と同じ様に広い地下霊廟が有り、祭壇の前に人影が立っているのはみえるが、少々距離がある為か 詳細までは分からない

 

なので、警戒しながら近寄っていくと

 

 

「・・・アナタ達は、誰、ですか? 何故・・・何故、グンジョウ君じゃ・・・ない、のですか・・・」

 

「これは・・・ヤバい匂いがプンプンするな」

 

「確かにね、それに この鼻につく臭い・・・死臭じゃない?」

 

「アンデットって事っすか?」

 

「特徴的な広い袖口に独特の刺繍、膨らんだデザインで裾が絞られたズボンに、布製の靴・・・額の札、此奴はキョンシーだ」

 

 

何やら辿々しい喋り方で 僕達が お望みの人物で無い事を嘆いているが、階層ボスだし 気にしない方向でスルーするとして、今 重要なのは 声から推測すると女性である階層ボスの正体だ

 

フードを深く被り 如何にもな文字が書かれた大きい札が額に貼られ、中華風の服装 そして仄かに臭う死臭、その事からワカモが彼女の正体がキョンシーである事を突き止める

 

 

「キョンシーって、あの動く屍のキョンシー、昔 日本で流行ったキョンシー」

 

「そうだ、そのキョンシーだな主よ、様々な媒体で登場する人気者だ」

 

「動く屍って事は、アンデットでゾンビって事だろ? なら楽勝だな、ゾンビは動きノロいし」

 

「待て鷹樹! ゾンビとキョンシーは違う・・・あぁ遅かったか」

 

「ぐっっ」

 

「何故・・・何故、グンジョウ君・・・何故? 私を・・・私を・・・」

 

 

ワカモの言葉に 映画好きとしつて少しテンションが上がり ワカモへ聞き返すと僕の質問を肯定してくれ、鷹樹が先走りキョンシー(仮)の身軽な足技による蹴りを胴に食らって 飛んでゆき、少し後方へと転がっていく

 

 

「クッソ、痛ぇ」

 

「人の話を聞かぬからだ、恐らく このキョンシーは拳法家タイプのキョンシーだ、気をつけよ」

 

「なら、遠距離攻撃だ!」

 

「それには同意だよ」

 

 

ずっとうわ言を呟いているキョンシー(仮)から距離を取り、僕は岩塩バックショット、鷹樹は氷系統中級魔法のアイスランス、ユウキはルクスフリーデン・デュアルマシンガンモードでキョンシーに向けて攻撃を開始する

 

しかし、僕達の攻撃が届く事はなく 突如としてキョンシーが ばら撒いた札により阻まれてしまう

 

 

「いかん、総員 其奴から距離を取れ!!」

 

「どう言う事だよ、拳法家じゃないのか?」

 

「兎に角、1回 距離を取って様子見をするよ、鷹ちゃん!」

 

「オレ、コレは知らねーなぁ」

 

 

ワカモの指示に、すぐさま反応しキョンシーから離れて様子を伺う、どうやら一定距離以内に入らない限りは行動しないタイプらしく、ブツブツと独り言を呟いているだけで、身動きしない

 

 

「すまぬ、見誤った。彼奴は拳法家ではない・・・道士だ、それに魔符の保有者だな」

 

「つまりアレか? 符術も使ってくるから、遠距離・近距離関係無く攻撃も防御もしてくるって事か?」

 

「その通りだ、キョンシーの場合 弱点は 額の札で、剥がすなり燃やすなりして機能を失わせればキョンシーを無力化出来る、が・・・そう簡単では無いだろな」

 

「さっきの動きから見て、符術による防御があるから遠距離から燃やすのは難しいかもね?」

 

「かと言って、肉薄してもハイレベルな格闘術が繰り出されてくる訳で・・・これは、連携して どうにかするしかないっすね」

 

「それ以外 あるまいな」

 

 

魔符の保有者であるキョンシー(仮)への対策を話し合って、結局の所 僕達で連携して対処する他ないと言う結論に至る

 

此処からはトライ&エラーだな、うん

 

 

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