前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
キョンシー(仮)は うわ言を繰り返すばかりで 僕達に見向きもしない、まるで僕達が存在していないかの様に振る舞っている
こういう場合、考えられるのは 僕達を取るに足らない存在と思い放置しているか、または 精神異常で僕達を正しく認識出来ていないか、キョンシーという事を加味して 特定の行動に反応する様に設定されている、そのどれかだと思う
理由はなんであれ、僕達を放置してくれる事は かなり有り難いので 彼女から距離を空けて作戦会議を続ける
「魔符に関しては 吾に多少の知識があるので共有しておくぞ? 魔符は自己複製を繰り返し増殖する、
「その原典ってのは、あの額の奴か?」
「いや、アレは違うな。あの額の札は別物だろう」
「ん? という事は、額の札を どうにかしても無力化出来ないんじゃない?」
「それは問題なかろう、額の札は屍を動かす為の術式で 魔符は生者の肉体を操る機能しか持たぬ筈だからな」
「なるほど」
念の為にキョンシー(仮)を警戒しつつ作戦会議を続けると、ワカモから情報共有がされ
「続けるぞ? 魔符の
「つまり 無限には対処してこないって訳だ」
「あぁ 一定時間内の生産数にも展開にも限界が存在するからな、無限かつ無制限に術式を展開し続ける事は出来ない筈だが、既に生産されているコピーが どれほどの量か・・・皆目見当もつかぬ」
ワカモが説明を続け 付け入る隙を見つける、ワカモの言う通り コピーの備蓄が どれぐらいあるか分からないが コチラには僕と鷹樹がいる
僕と鷹樹なら、キョンシーの符を大量に消費させられる筈だ
「鷹ちゃん、僕となら合体魔法使えるんじゃない?」
「合体魔法? あぁ確かに、俺達なら行けるな? 幸い属性も同じだし」
「合体魔法? どう言う事ですか? 」
「なるほど、合体魔法ならば悪くないな」
鷹樹へ進言すると二つ返事で了承してきてニッと笑む、やっぱりというかユウキは僕達が何をしようとしているか分からない様で困惑している
「合体魔法ってのは 術者複数名で使う魔法の事だ、儀式魔法とは違うから間違えない様にな? アレは魔法陣とか決められた手順とか有るしな」
「儀式魔法と違って合体魔法は、2名 又は 3名とかで使用する事が多いかな? 色々と種類が有るけど、今回 僕達がしようとしているのは同一属性による魔法威力強化って所かな? 」
「俺単体だと魔力量の関係で広範囲・高威力の魔法を使えない、カナリアは 攻撃魔法の使用が出来ない、その欠点を補う訳だ」
「なるほど?」
何も分からないユウキにザックリとした説明をするが、イマイチ ピンと来ていないらしく、なんかフワフワした相槌を打ってくるが まぁ仕方ないので放置しよう
合体魔法は結構 シビアな魔法だったりする、何せ術者複数で1つの魔法を使用しようって事だからね
術者同士の魔力波長を同調させないと魔力が暴走して爆散したり対消滅したりする、だから 余程 親密な関係でない限りは 成功する保証はない
双子が1番成功率が高く、次がキョウダイや親子、その次が恋人・夫婦と言う具合になる
そう僕と鷹樹は兄妹、さらに僕には
符さえ どうにか出来れば、あとは その後で考えれば良い、こちらにはユウキもいるし、ガリューも控えているしね?
どうしようもなければ、ワカモにお願いすれば 何とかなる筈、多分 メイビー