前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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634. レベル上げの準備 4

 

 

やる事が決まり僕と鷹樹(たかき)はアイコンタクトを取り深呼吸をし鷹樹との合体魔法を開始する

 

 

Sitzen im Himmel(天に座す)

 

Unser Herr(我等が主よ)

 

Der Feind vor uns(我等が眼前の敵を)

 

Die Fähigkeit zu zerquetschen(打ち砕く御技を)

 

Gib es uns(我等へ与え給え)

 

「「アブソリュート・ゼロ」」

 

 

鷹樹と呼吸を揃えて詠唱し氷系統 合体魔法 アブソリュート・ゼロを使用すると、キョンシー(仮)を中心に魔法陣が展開されて 内側が一気に氷結し砕ける、その工程が繰り返し起こる

 

一工程が終わる度に大量の符が消滅して行くが、全く減っている気配がない

 

 

「クソ、予想外過ぎるだろ・・・どんだけ万能なんだよ、普通なら凍死なり氷結して動けない筈なのに」

 

「キョンシーは そもそも死人だしね、符だけなら身体を動かす必要も無いのかも」

 

「そう言う事かよ・・・すまん カナリア、ガス欠だ 」

 

「分かった、みんな 恐らく あのキョンシーは戦闘体勢に入る、気をつけて」

 

「承知した」

 

「了承しました」

 

 

キョンシー(仮)の様子を見ながら軽く肩で息をしている鷹樹が愚痴ってきたので、僕が答えると魔力の限界だったらしくガス欠を申告してきた、それを聞きワカモとユウキに指示を出す、その瞬間に魔法陣が消え砕け散った氷の欠片が散らばる

 

その中でキョンシー(仮)からバラバラと役目を終えた符が剥がれ落ちて行くのが見え、ユラリと彼女が右に僅かに傾いたと思った瞬間 右側頭部への蹴りが繰り出されていて、僕は倒れ込む様に回避し

 

 

「速い・・・前に戦った黒甲冑よりも」

 

「はぁぁああっ!!」

 

「これは手強いな、シャドーランス」

 

 

ゴロゴロと後転する要領で転がってから立ち上がると、ユウキとワカモによる攻撃がされるが、ルクスフリーデンの腹を手で払いパリィし ワカモのシャドーランスを蹴りで砕く、そんな信じられない光景を目の当たりにし驚愕していると、彼女の頭上にナニカが転移? 転送? で現れて そのまま踵落としを敢行し、符により防がれ ナニカは跳び退き バク宙して僕の隣に降り立つ、ユウキも その隙にキョンシー(仮)から距離を取っているのが見えたので、ひとまずは大丈夫そうだ

 

とりあえず、僕の隣に降り立った蒼髪紫目の美少女(ナニカ)を見て、何でいるのか聞こうと思い口を開こうとすると

 

 

「やぁ ぼく だよ」

 

「あ、はい ・・・ 何でヘンリさんが此処に? 確か 今日はオフだからと、150層で採れるキノコ狩りに行くって言ってましたよね?」

 

「うん、そうなんだけどね? うっかり 転送系トラップを踏んでしまって、気付いたら此処って訳さ」

 

「なる、ほど?」

 

 

相変わらずマイペースな美少女であるヘンリが綺羅星 みたいなポーズで自己主張してきたので、尋ねると どうやらトラップにかかって此処に転送されてきたらしい、これが強者の余裕かぁ

 

というか、キョンシー(仮)はヘンリを警戒してか 動きを見せないから 今のうちに体勢を整えよう、そう決断しヘンリをパーティに加入させていると

 

 

「それにしても、ツェツィーリエとは 何ともバリエーション豊かだね?」

 

「ん? ヘンリさん、知っているんですか?」

 

「うん、彼女は ツェツィーリエ・パパラチア・ハインリヒ、1から3番目の姉様・兄様の幼馴染であり、運悪く魔符に寄生されちゃった被害者の1人だよ、因みにユエ義姉様とは恋敵(ライバル)だったとか」

 

「なんですか、そのラブコメみたいな話」

 

「事実だから仕方ないよね」

 

 

キョンシー(仮)改め ツェツィーリエはグンジョウ達の幼馴染らしい・・・アレ? と言う事は まだ御存命じゃない? と思ったが、此処はダンジョン 何処からか流れてきたのか、または魔王の遺物のオーナーにされたらしいし、そこからデータを持ってきて複製体を作った感じかな? 多分

 

 

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