前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そう言う訳で少々 無理をして安地まで移動して休憩時間にし、一旦 配信を待機画面へと切り替え
「ユウキ君、僕はCEOと作戦会議をするから 君は少し ゆっくりしていて?」
「分かりました」
ワカモが用意してくれたキャンプチェアに座るユウキへ言うと、素直な返事が返ってきたので頷き
「事前に貰った地図上では 現在位置は此処、階層ボス部屋は此処・・・」
「距離は大した事は無いわね」
「あぁ距離はな」
「大きめの河が有って、見通しが良過ぎる問題があるね」
「そうだな」
地面に直置きした地図を見下ろしながら3人で作戦会議を行い、問題点の共通認識を構築する
僕達が30層を攻略する上での問題点、それはフィールドを分断する大きな河の存在
当然の事だが、橋は遮蔽物になる物が殆ど無いし 逃げ場もない、無理して河を泳いで渡る事も可能かも知れないが、河の中に生息しているモンスターが どんなモノかも全く予想出来ない
「作戦も何も無いけど・・・押し通る他ない、かな?」
「そうね? 狙撃手が居たら厄介ではあるけれど、私は盾が有るし ガリューは銃弾程度で戦闘不能にはならないでしょう?」
「はは、確かにな? 吾も銃弾程度ならば数発は耐えられるしな」
「問題は・・・ユウキ君が狙撃に耐えられるか、かな? 」
作戦もへったくれも何もない脳筋作戦で橋を攻略する事で意見は一致し、狙撃のリスクについての話になり、1度 被弾している僕は耐えられる事が判明しているし、障壁で防御出来る
紗夜は盾を、ガリューとワカモは気合いで耐える と言う事になった訳だが、問題はユウキだ
僕が狙撃を耐えられたのは常用している
「ルクスフリーデンを盾にして押し通るか、主の後ろに張り付いて貰うしか無いだろうな? 流石に大盾は持ってきていないからの」
「そうだね、それで行こうか」
「あとは煙幕で撹乱するべきね?」
「うん、そうしよう」
ひとまず意見が纏まり橋攻略の算段がついたので、地図を片付けて少し冷めてしまった薬草茶を飲んで 肩の力を抜く
これまで 甘やかされる側だったからかな? 慣れてない事をすると疲れてしまう物だしね?
まぁ悪い気分では無いから、構わないとは思うけど
それから暫く休息とエネルギー補給を完了して休憩を終えて配信を再開する
「お待たせしました、後半戦です」
【よし、間に合ったw】
【待ってたのだ】
【待ってたのだ】
【待ってたのだ】
配信再開を宣言した事で流れてくるコメントを横目に、目的地である橋の近くまで進行し
「ユウキ君、今から あの橋を渡る訳だけど、狙撃される可能性があるあら 君は僕の後ろについてくれるかな?」
「え? 狙撃ならオレが前に出て防ぎましょうか?」
「当たったら無事では済まないから、ね?」
「分かりました」
【ユウキ君のが背高いもんねw】
【既に10㎝は差があるから】
【ちいさくてかわいい】
【やはりカナリアちゃんは可愛い】
作戦を説明するとユウキが前に出ると言い出したが、ニコっと笑んで説得すると素直に引き下がってくれる、うんうん 素直で良い子だ
コメント欄で指摘されている様に、僕より10㎝以上 背の高いユウキが前に出てくれた方が普通なら良いのだろうけど、今回は障壁術が使用出来る僕の方がユウキより適任と言う奴なので、仕方ない
それに このパーティだとユウキが欠けたら瞬間火力が低下してしまうからね?
僕は確かにダンジョンモンスター特効だけど、効果が出るまで時間がかかる事もあるからね、うん