前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
深呼吸をしてハンドガンを見て 僕は静かに自分のコメカミへ銃口を向けて引き金を引く、するとカチンと撃鉄が作動する音だけ聞こえ
「おめでとうございます、先程と同様にスライドを引いて排莢して下さい」
「はい」
僕は ディーラーの賞賛の言葉を聴きながら排莢口が見えない様にスライドを引き空砲を排莢して、テーブルの上にハンドガンを置く
「第1ラウンド 最終チャレンジです、どうぞ」
「え? 実包確定ですけど・・・ラウンド続行なんですか?」
「はい、それがルールでございます」
ディーラーは僕へ第1ラウンド続行を宣言して実包確定の引き金を引く事を告げて来たので尋ねると、山羊頭だから表情が全く分からないが冷静な声色で言う
ルール、ルールね? つまり彼も死を恐れていない訳か、区分としてはダンジョンモンスターみたいだし、その辺りの感情?は欠落しているのかも知れない、または僕みたいに麻痺しているか
「ルールと言うならば遠慮なく」
「ご存分に」
一旦 テーブルの上に置いたハンドガンを手に取りディーラーへ銃口を向けて引き金を引くと、慣れ親しんだ炸裂音と反動を感じディーラーの頭に命中し紫の魔力素子が立ち上る、僕は 状況を見守りながらハンドガンをテーブルへ置く
「お見事、第1ラウンド終了です。 第1ラウンド 及び 第2ラウンド終了時にゲーム終了を選択出来ますが、どうされますか?」
「第1ラウンド終了で ゲームを降りた際の掛け金は、どうなりますか?」
「一律 2倍となっております」
「なるほど、2倍」
頭に風穴を開けながら拍手をして僕を賞賛するディーラーの説明に質問をすると紳士的な返事が返ってくる
一律2倍、ゲームをプレイする時の掛け金も選択肢は有るけど額は固定だったから、僕の軍資金を全ベッドは出来なかった
とりあえず僕がベッドした掛け金は10万なので、今のラウンドで掛け金は20万にやった訳だ
充分に良い額だと思うけど、僕が求めているのは お金ではないので
「続行で お願いします、第2ラウンドを始めて下さい」
「かしこまりました」
僕の言葉にディーラーは了承の意を示し、ピカッと光りハンドガンや排莢した薬莢が消え綺麗な状態になる
「第2ラウンド開始前に休息を取る事も可能ですが、どうされますか? 当ゲームをプレイされる方には 緊張して急に催す方が多数いらっしゃいますので」
「では少し お花を詰んできます」
「かしこまりました、お手洗いは アチラにございます」
「ありがとうございます」
ディーラーの提案に乗り 一旦 トイレへ行く事にし、
「無事 第1ラウンド突破したな?」
「そうだね、3分の2が空砲は運が良かったね?」
「なんでか こう言う時の引きが良いからね、僕・・・この先 君達は立ち入り禁止だよ」
「へいへい、分かってるって」
「外で待ってるよ」
フロアが そこそこ広いので2人と会話しつつトイレへ向かい、なんだか中まで入って来そうな2人へ軽く釘を刺してから女子トイレへ入って用を足しキチンと手を洗う
それなりに広いフロアなのに、女子トイレに居るのが僕 1人だけ と言う状況に少し不気味さを感じるが、ホラーにも耐性がある僕には 『あー 映画だと 幽霊とか出てくる奴だなー』ぐらいの物なので、鏡で前髪を整えておく
「お待たせ」
「そうでもないぞ?」
「ゲームに戻る前に何か飲む?」
「そうだね、そういえばレモネード美味しかったなぁ」
「良いね、レモネード」
「あぁ、確かに此処のレモネード美味いよな」
女子トイレを出ると2人が待っていて三鶴が尋ねて来たので、ゲームに戻る前に水分補給をしておく事にした
幸いバーカウンターは各層に ある様で、そんなに離れていないので 向かい前に飲んだレモネードが美味しかったので飲む事にする