前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
バーカウンターでレモネードを購入してテーブルへと戻ると、先程まではいなかった野次馬? 観客? がテーブルを囲んでいる、なぜに?
「カナリアちゃん、頑張って!」
「応援してるよ」
「うわぁ生のカナリアちゃんが見れて嬉しい、もう死んでも悔いない」
「あの・・・生きてください」
「はい!! 生きます!」
「生きが良いなぁ」
困惑していると野次馬衆が口々に僕の名前を呼びエールを送ってくる、あれ? もしかして 視聴者?
もしかして、
こう言う時、三鶴は僕に嘘をつかないから、恐らくライブ配信はしていないのだろう
あとキュクノス? 笑ってないで 対処してくれて良いんだよ?
「あの、皆さんは どなたでしょうか?」
「俺はカナリアちゃんねる の視聴者」
「右に同じく」
「さらに右に同じく」
「カナリアちゃんに会いたくてヒキコモリを卒業して探索者になった者です」
「金糸雀同盟 加入者です」
「な、なるほど? なるほど?」
困惑しつつも質問すると、素直に答えてくれ 野次馬衆は視聴者 兼 神聖金糸雀同盟加入者 と言う事が判明した
が、彼等 彼女等の正体が判明した所で なんで集まっているのかが分からない、ザッと見た感じ10人ぐらいだけど・・・たまたま居た人達?
「カナリア様、第2ラウンドを開始して宜しいでしょうか?」
「はい、お待たせしました。開始してください」
「かしこまりました、第1ラウンド 装填6発 実包3 空砲3 入ります。先行 カナリア様、どうぞ」
「ありがとうございます」
第1ラウンドと同様に テーブルの上に使用するハンドガンとマガジン、装填する銃弾が並べられた状態で現れ ピカッと光り 使用出来る状態になり僕の前に来たので ゆっくりと持つ
今回は最大6発の実包3 空砲3、最初の確率は2分の1 やっぱり弾数が増えるとヒリつくなぁ
僕は手に持ったハンドガンを持ち、ふと疑問が浮かんだのでディーラーへ尋ねてみる
「あの、質問があるのですが良いですか?」
「なんでしょう?」
「スキルを使用しても?」
「攻撃スキル等の直接攻撃系やダメージを与える物 及び 対象へデバフを与える物は使用出来ません、ただ ご自身にバフを掛ける物等のスキルは問題ございません」
「分かりました、ありがとうございます」
僕の質問に真摯に答えてくれたディーラーにニッコリ笑みながら お礼を言うと周囲を囲む視聴者から『あ、これは何か思い付いたな』とか『これは何か仕掛ける顔』とか『楽しみやな』とか声が聞こえてくる、相変わらず良く訓練された視聴者だ
そう、此処はダンジョン
これは僕にとって、かなり良い情報だ 何故なら 僕にとってやりたい放題が可能な可能性が高いから
もちろん僕は未来予知が出来るスキルを有していない、でも僕には配信者として活動を開始してからの一部を除いた全ての時間 発動し続けているスキル 反響定位がある
使用すればするほどスキルは成長してゆく、僕の場合は 探知範囲の拡大より詳細の情報を入手へ成長したので、触れていれば情報を入手する事が出来る様になった
つまり僕の手の内にあるハンドガンの薬室にある銃弾が実包か空砲か、分かると言う事、僕に敗北は無い
「初弾は実包っと」
「お見事、次弾をどうぞ」
「思いっきりがあるなぁ」
「胆力すげー」
「流石はカナリアちゃん」
反響定位で判明した初弾が実包だったので迷わずにディーラーへ引き金を引き、僕は一度テーブルへハンドガンを置く
ルール上は問題無いし、焦ってするゲームでも無いしね?