前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
それから充分に休憩を取り
「みなさん、お待たせしました」
「配信再開」
「いくぜ」
【おー、お帰りなのだわ】
【待ってたのだわ】
【この瞬間を待っていたなのだわ】
配信再開を宣言すると、すぐに反応コメントが流れてくる、本当に ずっと待機していた人も居る様だ
「それでは階層ボス部屋へと出発進行」
「ナビは吾がするでな、分かれ道で都度 申告する」
「頼んだ、ワカモ」
「お願いね? ワカモちゃん」
「ん、よろしくワカモ」
「頼りにしているよ、ワカモ」
【流石はワカモ氏、優秀やな】
【流石やでワカモ マッマ】
【これが年長者の余裕?】
【それなw】
休憩をした事で元気いっぱいになった僕は意気揚々と階層ボス部屋へと進軍開始すると、ワカモがナビをしてくれると言ってくれたので 全員で褒めると、ワカモも満更でも無い様な表情をしている
やはりワカモは頼りになるなぁ
それから順調に進軍し続けてデザートリザードを撃破したり ロックゴーレムを撃破したりして階層ボス部屋前のセーブポイントでポイント更新をする
「思ったより手応えが無かったなぁ」
「カナリアが強いだけ」
「確かにな」
「そうね」
「そうっすね」
「えぇ? そうかなぁ?」
【共通認識で草】
【大草原】
【首を傾げてるカナリアちゃん かわよ】
階層ボス部屋を眺めつつ呟くと、ヘンリのツッコミが静かに入り ヘンリ以外のパーティメンバーからも同意のコメントが聞こえてくる
そりゃ確かに僕のスキルはダンジョンモンスター特効だけど、僕が極端に強いわけでは無い、と思っているから メンバーの言葉には疑いを持たざるを得ないが、言っても聞いてくれないと思うし黙っておこう
「では、突入しましょう」
「れっつ ごー」
「どんなのが出るか楽しみだぜ」
【ワクワク カナリアちゃん & ユウキ君】
【楽しみなん仕方ない】
【せやなぁw】
一旦 セーブポイント更新で装備を整えてあるので、そのまま階層ボス部屋へ突入すると、そこは岩壁?の中の盆地の様な場所になっていた
「なんだか、天然のコロッセオみたいな感じ」
「確かに、カナリアの言う通りかも」
「流石はカナリアさん」
「あぁ・・・当然の様にハードルが低い」
【あぁカナリアちゃんがw】
【カナリアちゃんは万人に愛されていますからのぅw】
【まぁ仕方なしw】
【かわいいはせいぎ】
なんだか 慣れてきたが、ヘンリとユウキのハードルの低い評価を聞きつつ進んで行くと、ボス部屋中央付近に到達する
「・・・階層ボス、居ないですよね?」
「居ないね」
「居ないわね?」
「居ないですね」
「居ないな」
【おや? バグか?】
【訝しんでおられる】
【おかしいですわ〜】
【階層ボス部屋に入れたのにね?】
僕は常時発動している反響定位の範囲を全開にして索敵してみるが、全く反応が感知できず 困惑する、ダンジョンの仕様上 階層ボス部屋にボスが居ないと部屋へ侵入できないからだ、まぁ僕は入れなかった事無いんだけども
「総員警戒、なんか始まった」
「魔法陣?」
「その様だな」
「こりゃ、イレギュラーか?」
【なんだこれ、邪悪な雰囲気だな】
【これは・・・カナリアちゃんの見せ場かな?】
【せやな、カナリアちゃんは天使だしな】
【なんか生贄とか要求してきそう】
赤黒い文字と紫の発光をしている見るからに怪しい雰囲気を放つ魔法陣が急に現れて、黒い煙を立ち昇らせ始め 禍々しいくトゲトゲした鎧を纏う如何にもなナニカが現れる
「アークデーモン? しかもナイト? やっぱりバグかな」
「ダンジョンがバグっておるのは今に始まった事ではあるまい」
「それもそうか」
【なんで、こんな浅い階層で中級悪魔が出てくるんや】
【マジでバグってるな】
【まぁカナリアちゃんなら どうにかしてくれるさ】
【せやな】
ヘンリが 階層ボス(仮)を見て呆れた様子で言い、ワカモも同じ様に呆れた様子で言う
アークデーモンって、確か それなりに強いんだよね? これは楽しみだなぁ