前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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67. 黄金の休日

 

 

 

ゴールデンウィークが始まって数日が経過し、その半分を超えた今日この頃 僕は丸々1日の休みを得たので、1日ダラダラする事にし自室で相変わらずワゴンセールされていた映画を ぐでぇ〜っと見る

 

 

「この前のよりは良いかな、うん」

 

 

「評価2.4といった所だろうか」

 

 

僕の人をダメにするクッションをしてくれているワカモが映画の評価を呟く

 

 

ワカモの感性は僕に近い様で、僕の評価も同じぐらいだった

 

 

「高校進学以来、休みらしい休みは初めてかも」

 

 

「そうか、あまりスケジュールを詰めぬ様に紗夜(さや)と相談すると良いぞ?」

 

 

「ありがとうワカモ、でも まぁ楽しいし働いてるって感覚では無いんだけどね?」

 

 

 

そう、1日中ダラダラ出来る休日は無いけれど、感覚としては部活へ行っているモノに近いし、何より楽しいから苦ではないのだ

 

 

撮影とかは少し長めに時間を取られたりするけど、毎回ではないし ライブ配信も2〜3時間で拘束時間も部活と大差ないしね?

 

 

だから、趣味に時間を回す事も充分可能だし、学業に支障が出る程でもない

 

 

「もう少ししたら別の勉強もしないとね」

 

「む? もう両親には話したのか?」

 

「うん、自分で費用は出すからって言ったら、好きにして良いって言われたよ」

 

 

「自身の金だしの、自由に出来て然りだ」

 

 

僕の唐突な呟きにワカモが察して尋ねてきたので、答える

 

 

ワカモってなかなかすごいなぁ

 

 

もう数日で僕は満16歳へとレベルアップするので、数日前に思いついた中免取得を決行する為に両親へ話していた訳だけど、ちょうど月を跨いでいたおかげでステラ・アークから給与振り込みがされていて、諸々の費用を引いても余りって言うか、単車まで買ってもお釣りが出るぐらい収入があって、両親はすぐに認めてくれた

 

危ないから辞めとけみたいな事を言われるかなぁ? と思っていたけど、全くそんな事は無かった

 

 

やっぱ五月七日(つゆり)家は戦闘民族の末裔だね、うん

 

 

「まぁお父さんもバイク乗ってるし、鷹ちゃんもバイクの免許持ってるしね、止めないか」

 

 

「吾が公道を堂々と走れれば、免許取得と言う面倒はないのだがな」

 

 

「流石にワカモにライドオンして街中疾走は目立つもんね」

 

 

大型バイクで通勤している父と、その父に影響されて同じく大型バイクの免許を持っている長男が居る我が五月七日家では、止められる訳が無かった と今ふと気づく

 

 

当たり前だが、僕以外の家族は成人しているので自動車免許を持っているのだけど、母に関しては乗馬スキルが有るとか何とか聞いた事がある

 

 

そんな母は通勤には車を使っているので、我が家の駐車場には母の通勤用の車とファミリーカー、父の大型バイクが止められるので、そこそこ広い

 

 

だから、僕がバイクを購入しても多分、大丈夫な筈、多分

 

 

まぁワカモ・ライドオンが目立たなかったらワカモに乗りたい所なんだけどね?

 

 

「さてと・・・B級映画も見終わったし、課題を片付けてしまおうかな」

 

 

「うむ、勉学では吾は役に立たぬ故、吾は喋るクッションに徹する事にしよう」

 

 

ローテーブルの上に置きっぱなしの課題を開き、解き始めるとワカモが そんな事を言うので少し笑ってしまう

 

 

そんなこんな課題を進めていく訳だが、僕はとびっきり優秀と言う訳ではなく、凡人なので普通に時間を掛けながら課題をこなしていく

 

 

僕は神様二柱に願った事は楽しく少し楽に暮らしたい だったので、前世よりは楽に楽しく生きていられている

 

 

突如としてダンジョンが生える世界で大きな怪我も病気もしないで、だ

 

 

だから充分だと僕は思っている

 

 

たとえ課題の問題が難しくてサボりたくなってきていても、僕は幸せを享受している、そう思う

 

 

「・・・さっぱり解き方が分からないや」

 

 

今の時間なら三鶴が自室にいるだろう、と判断し名残惜しいがワカモから離れ課題を片手に彼の部屋へと向かう

 

 

我が家に頭脳派がいて良かった

 

 

 

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