前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな感じでニナと軽く会話を交わし
「今日は どうする? 街の外へ行くなら消耗品を買ってから行きたいんだけど」
「じゃぁ、消耗品を買ってから決める? ゲームアイテムだから腐らないし」
「それもそうだね」
僕がニナへ尋ねると 彼女は少し考えてから消耗品を購入してから考え様と言ってきたので了承する、ニナの言う通り ゲームアイテムだから一部アイテム以外は腐る事は無いからね
そんな訳でニナと並んで消耗品が売っている商店街の方へと向かう
「毎回思うけど、本当 リアルだよね? NPCとプレイヤーの違いが頭上のネームの色が違うぐらいだし」
「確かにね? 此処がゲームの中とは思えないぐらいのクオリティだよね」
道でスレ違う人々を横目にニナへ言うと彼女も同意してくれる、そうカルフィナボート2のNPCは プレイヤーと区別がつきにくいぐらいにリアルだ
それこそキャラクターの頭上に表示されるネームの色が違うぐらいで、表情も動きも人間としか思えない
そういえば、前世で見た作品にあったな フルダイブ型MMOだと思ったら異世界にログインしていた的なヤツが
あとはゲームの世界に転生 や 転移する系の作品とか、実に興味深い
「何処かで見た 『VRゲームと思わせておいて、実は 異世界でした』 とかでない事を祈りたい所だね」
「えぇ〜 そうだと、なんだか嫌だなぁ〜 マナーの悪いプレイヤーが異世界人に迷惑かける奴じゃん?」
「それは確かに」
雑談のネタとしてニナへ言うと彼女はノってくれる、確かにカルフィナボート2の世界が異世界だと、マナーの悪いプレイヤーが迷惑を掛けてしまう、それは多少申し訳なく感じる
とはいえ 実際の所、カルフィナボート2で わざわざ 異世界へログインする必要も理由も無い、少なくともリーゼには
リューネ王族に産まれ、リューネ大貴族 テスタロッサ侯爵家へ嫁入りし、自分の好きに出来るゲーム開発会社を設立・経営している彼女に異世界へ なんの魅力が有ると言うのだろうか?
そう長い時間 言葉を交わした訳では無いが、リーゼは間違いなく廃人系プレイヤーだ、現状で満足しているし 不満なら自分で改善する だろうから 異世界へ気を向ける事は無い
「もしも の話だし、此処が異世界である証拠は無いから 考える必要は無いかもね」
「それもそう、かな? あ、着いたよカナリアちゃん」
「そうだね」
ニナと陰謀論(笑)を話していると、目的地である薬局へ到着したので入店し、目的の各種ポーションを見繕う
僕に必要なのはHP回復ポーション ・ MP回復ポーション ・ 状態異常回復ポーションの3つ、姫騎士は自他共に対象にする回復魔法が有るが まだレベルが低くて多用出来る訳ではないからね、うん
そんな訳で必要な消耗品を購入して薬局を後にし、適当な喫茶店へと入り席に座り紅茶セットを注文する
「フルダイブって凄いよね、本当に食べてる様に感じるのに」
「なんだっけ? 確か 『五感は所詮 電気信号、それを欺瞞する事は難しく無い』って
「あー なんか授業でやった気がする」
「でしょ?」
カルフィナボート2はフルダイブ型MMORPGだけあって、一部 制限されているとはいえ 五感が存在していて、食べた物の味や匂いを感じる事が出来る
どう言う理屈で可能にしているかは分からないけれど、味も匂いも食感も分かる凄い技術だ、ただ気をつけないといけないのは “ そう感じているだけ ” である事を忘れてはいけない
カルフィナボート2内で どれほど飲食しても リアルには一切 栄養補給にならない訳だからね? まぁ逆に言うとカルフィナボート2内で暴食してもリアルでは体重変化に起因しないから、その辺りは使い様かも?
暴論になるけれど、点滴やオムツをしてカルフィナボート2にログインしつければ、痩せはする事になる 健康的かは別だけども