前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
紅茶セットのチーズケーキを食べつつニナと他愛ない会話をし
「さて、今日の目標を決めようか」
「だね〜 とはいえ、今日は2人だし 秋葉原周辺の高難易度ダンジョンに挑むのは少し厳しいかな?」
「そうだね? だとすると・・・」
本題である今日の目標を決める為にマップを開いてニナと見て呟く
カルフィナボート2が正式リリースされて約2ヶ月程しか経っていないので、ニナは中級職のアーチャー 僕は運に恵まれて 超級職の姫騎士だけど ニナとレベルが あまり変わらないし、2人揃って回避型だから
「あ、そういえば この辺りに新しい小規模ダンジョンが見つかったらしいよ?」
「川沿いの丘? もしかして、横穴が?」
「そうみたい、あとは・・・下水道内とか、かな?」
「テンプレートだと、悪の組織が拠点にしていたり アンデットの住処になっていたりするよね」
「はは、確かに。 でも そんな大規模なイベントは まだ先じゃないかな? リリースして まだ2ヶ月ぐらいだし」
「いやいや 独自の生態系を形成しているカルフィナボートでは逆かもよ? イベントの為に事件が有るのではなく、事件の為にイベントが有るのかも」
「それは確かに有るかも?」
マップを見ながらニナが指を差し新しい情報を口にする、この情報を得るのに どれくらいプレイしたやら、一応 僕達は受験生なんだけど?
まぁ息抜きは必要だし、咎めないけどさ? 僕としても有り難いし
「ギルドにでも行く? あそこ なら もっと情報が手に入るかもだし」
「だね、秋葉原は地下霊廟とか チャレンジクエストとか無いもんね? いや、下水道が それかも知れない・・・下水道に行ってみようか、なんかありそう」
「カナリアちゃん の勘は無視出来ないね、じゃぁ 下水道に行こう」
ギルドでクエストでも受けようか と思い話していると、妙に下水道の事が気になってしまったので ニナへ言うと、彼女は快く了承してくれる
いやはや、ニナも大概 僕に甘いよね? 大切にしよう、数少ない友達だし
そんな訳で喫茶店を後にして、マップを見ながら入り口を探し川に隣接する橋の下に入り口を見つけ
「秋葉原下水路か・・・名称が付いてるって事は、やっぱり何かありそう」
「これはカナリアちゃん の勘が当たった感じかな?」
「どうだろう? まだ分からない、かな? 多分」
「なら、確かめるだけだね、行こう?」
「うん」
あからさまに怪しい雰囲気を醸し出しているのに見張りがいない下水路 入り口前に立ちニナと会話をして下水路へ足を踏み入れる
「この辺りはゲームって感じだね? 悪臭がしない」
「確かに、これは助かるね」
僕とニナは得物を握り下水路を歩きながら言う、カルフィナボート2はリアルな体験を追及しているが、こう言う所は敢えてゲームらしく描写をカットされているし、モンスターやプレイヤーが負傷した際もキラキラした薄紫色の粒子とかポリゴン処理でグロく無いから、かなり優しい仕様だ、僕は平気だけど 一般人にはキツイだろうからね?
「ん〜 いつもの反響定位が使えないって分かってても、癖が抜けないなぁ」
「ははは、仕方ないよ 癖は簡単には抜けないからね」
「そうなんだよねぇ」
普段、索敵に反響定位を多用している と言うか、ほぼ常時発動している僕はカルフィナボート2にログインすると、反響定位が使えなくなって 少し違和感を感じてしまう
代わりにミニマップにエネミー表示が有るから、そんなに困らないけど 肌で感じないからね、少しモヤモヤっとする
まぁ そんな事よりも下水路の探索に意識を向けようかな? 僕の予想が正しければ、そろそろ仕切り? とか扉が有って そこを超えたらエネミーが出現してくる筈だからね?
ま、テンプレートってヤツだ、うん