前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
今はワカモやガリューに頼みっぱなしのドロップアイテム回収を自動で出来ると楽になるなぁ と思いつつゴブリンゾンビを駆逐させて、ニナが謎解きを解答できる様に場を整え
「ニナちゃん、答えて貰える?」
「うん、答えは クジャク、8.99999は限りなく9に近いから 9弱・・・クジャクとなる!」
僕がニナへ促すと、意気揚々と謎解きを解答し ゴゴゴと如何にもな音を立てて隠し扉が開く
「おぉ〜 凄い」
「ふふ、ありがとう」
見事 謎解きを解いたニナを褒め称えると嬉しそうに僕を抱き締めてくる、まぁ いつもの事だし構わないけれど、また時間を使ってゴブリンゾンビが
「ニナちゃん、扉が閉まる前に入っちゃおう?」
「仕方ない、今は我慢の時」
「そんなにかな?」
「そんなにだよ!」
「そっかー」
ニナを宥めて熱烈抱擁を解除して貰い、隠し扉が閉まる前に入る様に促すと、渋々といった様子で僕から身体を離して隠し扉を潜る、なんか良く分からない事を言ってるけど、気にしないでおこう
そんな訳で、なんだかホラーゲームに出てきそうな非常灯?だけが光源で薄暗く雰囲気がある階段が下へと続いているのが見え、僕はニナへ尋ねる
「念の為に聞くけど、ニナちゃんってホラーとか大丈夫な人?」
「ん〜普通ぐらいじゃないかな? 多分」
「そっか、なら大丈夫かな? ホラー苦手だったら これ雰囲気あり過ぎて進めなさそうだし」
「あー 確かに、ホラー苦手な人にはキツイかも知れないね?」
僕達が潜り抜け階段の踊り場へ立つと、隠し扉が閉まり更に雰囲気が増し、僕の質問に答えたニナは同意してくれる
「さっきまでは煉瓦とか石材って感じだったのに、階段と壁の材質がコンクリートっぽいモノになっているのは、なんでだろう?」
「ゲーム的な解釈だと この先に、人の手が加わっているって主張 かな? 」
「なるほど?」
薄暗くてハッキリとは分からないが、下水路を構成していた資材とは全く違う材質に言及すると、ニナは知識を活用して推測を口にし 納得する
「ニナちゃんの推測が正しければ、下に何かが有る訳だね?」
「そうなる、かな? ここまで雰囲気出しておいて 何も有りませんは流石に、ね?」
「確かにね? まぁそれは無いと思うけれど」
いつまでも踊り場で話している訳にもいかないので、雑談もソコソコに階段を降り始め、そんな会話をする
あのカルフィナボートに尋常じゃない熱意・熱量を滾らせているリーゼが、これだけ手の込んだ演出をしている訳だから期待外れな結果にはならない と言う謎の信用がある、リーゼなら絶対に僕達プレイヤーを裏切らないし、ベースとなっているカルフィナボートを作成したシンクも 適当な仕事をする人ではないからね、うん
そんな訳で、コツコツと踵を鳴らして階段を降って行く事にする
「この階段にはエネミーは配置されてないみたいだね?」
「そうだね? こういう閉所はアーチャーには不利だから、私的には助かる」
「あぁ確かにね? 距離が取れないもんね」
「そそ、距離を取って戦えるのが強みなのに、接射になったらアーチャーじゃなくて良くない?ってなるし」
「それはそう」
ミニマップを確認しながらニナと会話して階段を降りていくのだが、何だか長い気がする
見た目が変わらないからか、ループしているのか判断出来ないが、ニナが異変を察知していないので、恐らくは気のせい なんだろうか?
とはいえ、少し心配になったので ゴブリンゾンビからのドロップアイテムの1つ “ 汚れた布 ” をストレージから取り出して綺麗に三角形になる様に畳み隅へ置く、仮にループしていたら 不自然に隅へ置かれた綺麗に三角形に畳まれた布を発見する事になるから、目印になるし 気のせいなら見つかる事はない、うん 完璧かも知れない