前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
念の為の仕掛けを施してニナと共に階段を降って行くこと 更に数分、漸く下層へと到達し 僕の疑念は杞憂だった事が判明した、良かった良かった
「長い階段だったね?」
「だね? ループしてるんじゃないかって疑っちゃったよ」
「僕も正直 思ったから、目印を置いたよ」
「あー やっぱり? 布を綺麗に畳んで置いてたから、そうかなぁ? とは思ってた」
「やっぱり? 流石に見えてるか」
4畳程の広さの踊り場?に到達し、杞憂だった事に安堵しながらニナへ言うと 同意してくれて、ニナも僕と同じ疑念を抱いていた事を口にしたので、僕も同じ疑念を抱いていた事を告げ 布を置いた事に触れられる
まぁ、すぐ隣に立っている訳だし 見られてて当たり前だよね? これで見られてなかったら逆に怖いよね、それこそホラーが始まってしまう
「さて・・・この先には何が有るかな?」
「テンプレだと、首謀者か首謀者の部下 または 実験体が居るかな?」
「ゴブリンゾンビに類するモノ? なんだろう?」
会話も そこそこに固く閉ざされた鉄扉を見据えてニナへ言うと、少し考えてから推測を口にする
前世 くたびれた中年サラリーマンのオタクだった僕の薄い知識も、ニナの推測と合致する、まぁ今世では もっぱらSFアクション物のアニメを見ているのだけどね?
RPGを殆ど履修していないから、本当に薄い知識だけども
「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか・・・楽しみだね?」
「そうだね? 序盤の街だし、そんなに良い報酬は無いかもね」
「そう言うもの?」
「そう言うもの」
鉄扉のドアノブに触れニナへ言うと、そんな事を口にする まぁ確かにニナの言う通りかも知れないが、姫騎士と言う前例があるので油断は出来ない
そんな訳でキィィィと鉄扉特有の音が鳴り開くと、その先には広い空間が広がっているのが見える
「誰もいない? 」
「いないね? あ、一応 慎重に進んでね? 多分 魔法陣があるから」
「うん、分かったよニナちゃん」
僕は改めてホワイトローズを握り直し、ニナは弓を握り直し矢を番て 警戒しながら入室して辺りを見渡す
ゴブリンゾンビの出所が此処なら、何かしらの装置や魔法陣がある事は確定なので、慎重に回りを見ながら部屋の中を進むと
「あ、魔法陣だ・・・うん、これっぽい」
「そうみたいだね? にしても・・・何も痕跡が無いね」
「そうだね? ふむ?」
魔法陣を見つけ観察していると、ニナが疑問を口にし 僕も同様の疑問を抱く、確かにカルフィナボートの仕様で血痕や流血等の演出はポリゴンが流れたりする仕様になっているけど、演出全てから血の描写が無いのは少し不自然だし、此処で何かしていた事は確定なのに 何も無いのは おかしい
「あ、奥に扉が有るっぽいよ?」
「そうだね? 本命は向こうかな?」
「そうかも?」
僕達が入ってきた鉄扉とは反対側に木製の扉が有るのを見つけてニナへ言うと、彼女は僕の言葉に同意する
念の為に魔法陣を迂回してから扉の方へ向かい数m 魔法陣から離れた頃、魔法陣が眩い光を放ち始めたのを認知し、振り返って構え
「何も無いと思わせて有るパターンだったみたいだね?」
「そうだね? ゴブリンゾンビに類するモノだとは思うけど・・・場合によっては不利かも」
「どう言う事?」
「アンデット系モンスターには倒し方が有るって事」
「なるほど、理解」
広い空間を有効活用する為にニナは僕の質問に答えてから距離を取る、普段なら気にしない事だけど 今の僕はモンスター特効のスキルを使えないから、アンデットの倒し方と言うのを遂行する必要がある
まぁテンプレだと頭部を破壊すれば倒せるって奴だけど、他だと 燃やしたり聖水で清めた武器で斬ったりする とか 色々なパターンがあった筈
ゴブリンゾンビは首を落とせば撃破出来たから、首を落とす方向で頑張ってみようかな?