前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳でニナと距離が離れてパーティ
「あららら・・・これは想定外、かなぁ?」
「アンデットオーガ? レベル・・・62」
「んー これは、だいぶ不利だなぁ」
魔法陣の輝きが収まり、そこに現れたのは体高3mを越す 元々は筋骨隆々だっただろうオーガ、その鎖かけ のエネミーだった
アンデットオーガを見たニナは、流石に想定していなかったらしく苦笑しながら 不利と言う
今の状況を整理すると、パーティは僕とニナの2名で 超級職 姫騎士とはいえレベルが50に到達していない僕と、中級職のアーチャーで50と少しのニナ、うん 正直 不利だ
RPGにおいてレベル差と言うのは、結構 分かりやすい壁として働く エネミーとのレベル差が5程度なら多少頑張れば撃破出来る、レベル差が10だと相当 頑張らないといけない、それ以上だと相当以上の作戦を綿密に組み立てて挑まないと負ける
しかしも、今回の相手はアンデットと言う訳で 更に難易度が上がる訳だ
「これは・・・楽しくなってきた」
「カナリアちゃん に火がついたか・・・本当なら撤退するのがベターなんだけど、ま カルフィナボート2はデスペナは所持金と経験値を半分ロストするだけだし、良いかな? 」
僕が思わず口角を上げて言うとニナが楽しそうに言う、そういえばカルフィナボート2にもデスペナ・・・デスペナルティーが存在していたっけ?
内容は現在所持している所持金と経験値の半分を
うろ覚えだけど、死亡時に一定低確率で装備やアイテムをドロップしてしまうって奴があった気もするし、うん そうなのかも?
ベコベコにヘコみ曲がった鉄骨? を持ち咆哮を上げるアンデットオーガを見据えて集中する、僕もニナも回避型のビルドだから鉄柱をマトモに喰らえば一撃死は無いにしても、致命傷になりかねないからね
「アチラは殺る気満々の様子だし、始めようか」
「そうだね、援護は任せて?」
「うん、任せる」
軽くニナと言葉を交わして僕はアンデットオーガと間合いを詰める、そうしないとアンデットオーガへ攻撃出来ないからね
「フルダイブの恩恵か、身体が軽いしリアルより反応速度が早くて助かる」
「それ、カナリアちゃんが探索者だからだよ。一般プレイヤーは あまり感じないって言うか、カナリアちゃん程 避けられない」
「ははは、そうかな?」
「そう、だよ」
いつもなら障壁で防ぐ攻撃も カルフィナボート2内では使えないが、その代わりにエネミーの動きが良く見えるかつ普段より反応出来る速度が向上しているので、振り下ろされた鉄骨を回避し アンデットオーガへ2連撃入れてやる
しかし、アンデットになった事で痛覚が鈍っているのか怯む様子も無く、大振りで鉄骨を振られ それをベリーロールの要領で回避し、アンデットオーガの脇腹へ突き技を放ちダメージを与えるか、やはり怯む様子がない
「決定打にはならない、か」
「だね、私の矢も 通常攻撃は効果が見られないや」
「やっぱりレベル差なのかな? ダメージの通りが悪い気がする」
「それも有ると思うけど、アンデットと言うのも関係してるかも?」
「あぁ、確かに?」
一旦 アンデットオーガから距離を取りニナと相談?をすると、ニナは 何か気になっている様子の声色をしている
このアンデットオーガについては、僕も疑問を抱いている事がある なぜオーガなのか? と
確かにオーガはゴブリンが進化した先の存在だ、でも オーガまで進化するには 相当の時間が掛かるし、まず次の進化先であるホブゴブリンへ進化する筈なので、アンデットオーガは1つ飛ばしの存在と言える
なんだか、嫌な流れかも知れない