前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
それからも進み 残念ながら肺魚系魚人と遭遇する事は無かったが、新たにデザート・アントが出現モンスターに加わり、やはり乾燥地域の渓谷と言う想定で間違っていなかったらしい
「デザート・リザードやロックゴーレムの様に個としての強さは無いけれど、群としては強いね」
「大きさ もデザート・リザードとロックゴーレムに比べたら小さいですしね? 」
「だぁーーー!! ワラワラ!! ワラワラワラワラと!! うざったいんだよ!!! 煌びやかなる業火よ、我が前に舞い降りん ! 輝く炎の翼を纏いし竜よ、我が手にその力を授けん! 暗黒を蹴散らし 光輝く未来を切り拓くぞ! 炎の竜巻よ 我が前に現れよ!! イグニス・ドラゴン・ストーム!!」
【おわー スゲー魔法】
【ユウキ君の堪忍袋が先にキレたか】
【火炎の竜巻か、これなら燃やしながら吸い込むから蟻と相性も悪くないな】
冷静にヘンリと会話しつつ後退し体長40㎝程のデザート・アントを処理する、ヘンリが言う通り 1匹 1匹は岩塩バックショットで即死させられるし 魔法の形態変化を応用してフロッティで火炎放射をして撃破も出来るが、これまでと桁違いの出現数に どうしようか考えてしまう
そんな僕を知ってか知らずかユウキの堪忍袋が先に限界を迎えた様で、なんともカッコいい詠唱をして火炎の竜巻を魔法で作りデザート・アントを処理し始める
「巻き上げられたデザート・アント達がドロップする魔石がキラキラと輝いて、なんだか綺麗だなぁ」
「そうだねー」
「これは早急に安地を確保する必要が有りそうだな」
【マイペースw】
【流石はカナリアちゃんw】
【ユウキ君、ガンバー】
【ワカモ氏だけか? ユウキ君の心配してるのw】
ゴブリンやコボルト、デザート・リザードがドロップする魔石の半分くらいのサイズの魔石がユウキの火炎竜巻により巻き上げられ燃やされ降り注ぐ光景に、何も考えずに感想を述べると ワカモがユウキの心配した様子で言う
確かにワカモの言う通り、安地を見つけた方が良いかも知れない なぜならユウキが燃費の悪そうな魔法を使ったからだ、現にユウキは 今 肩で息をしているし
「巣まで焼いてやりゃ、暫く出てこねーだろ!!」
「お疲れ様 ユウキ君、大丈夫?」
「え? あぁ大丈夫です、ちょっと叫び過ぎて酸欠になりそうになりましたけど」
「そう? 無理しないでね? 疲れたなら言ってね? ワカモに運んでもらうからさ?」
「うむ、そうだぞ ユウキ? 吾は子供の味方だ、お主ならば背に乗せる事を拒否はせぬ」
「いや、本当 大丈夫っすよ? マジで」
【さっきの規模の魔法使って叫びすぎての酸欠って、ユウキ君の体力どうなってんだ? 強過ぎでは?】
【やべぇな、上層で使う魔法じゃねーよw】
【つーか、群れの規模がおかしい】
【上層で出る規模じゃなかったな】
文字通り デザート・アントを焼き払いユウキが息を吐いて言ったので、声を掛けると そんな答えが返ってくる、見た感じ 無理してカラ元気と言う訳では無さそうだから一旦 信じておこう
そんな訳でユウキの活躍で殲滅され辺りに散った魔石を回収するワカモを横目に、何とも意味深なコメントが流れているコメント欄をチラ見すると
「確かにデザート・アントは
「軽く100は超えてましたね」
「ん、だから おかしい、若宮の場合 本来なら早くても中層 下部移行の筈、こんな上層で大規模殲滅出来る魔法を取得出来ないから」
「なるほど?」
【本当 ダンジョンって不思議空間だなぁ】
【解説助かる】
【やっぱ異変で おかしくなってるんだなぁ】
ヘンリがコメント欄の意味深なコメントに反応して、僕にも分かりやすく解説をしてくれる
これは、この先も僕やユウキ 好みでは無い戦闘が増えたりしそうだなぁ