前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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696. 32層攻略 5

 

 

そんな会話をしつつ安地を見つけ休憩に入り、ユウキへ体力と魔力を回復させる三鶴(みつる)が作ったポーションを飲ませると、渋い表情をしていたので やはり味の改良は出来ていない様だ

 

 

「カナリアさん、控え目に言って 不味いです」

 

「本当にね?」

 

「ははは、良薬 口に苦し と言うしな? 仕方あるまい」

 

「ん、ぜひもなし」

 

 

【ユウキ君の眉間にシワがw】

【どんだけ不味いんだろうか?】

【ポーションか、一般人のワイには分からんなぁ】

【高性能なポーション程、味が悪いとか?】

 

 

ポーションが あまりに不味い為か、眉間にシワを寄せて言うユウキに 僕は同調するが、ワカモは笑いながら 口直しの お茶をユウキへと渡し ヘンリはワカモに同調している

 

それにしても、ポーションの味は どうにかならないかな? と思っていると、コメント欄に流れてきた『高性能なポーション程、味が悪いとか?』と言うコメントが目に入り、その可能性は有るなと思う

 

ポーションは、いわゆる 魔法の薬であり 薬は用法・容量を正しく使わないと副作用とかで大変な事になってしまう、当然と言えば当然だが

 

 

「ふむふむ、確かに高性能な程 味が悪い のは納得出来る、かも?」

 

「どうしました? カナリアさん」

 

「コメントに、『高性能なポーション程 味が悪い可能性がある』的な物があったからさ?」

 

「なるほど?」

 

 

【おや? なんか考察始めたぞ?w】

【まぁカナリアちゃんだしね?w】

【でも、実際は どうなんだろうな?】

【ポーションって魔法薬の総称じゃろ? つまりは そう言う事じゃよ】

【いや、どう言う事だよw】

 

 

ワカモから受け取った お茶を飲みながら考察して呟くと、ユウキが反応したので説明をすると、納得した様子で頷くと

 

 

「吾の私見にはなるが、薬師(くすし)の端くれ として言わせて貰うと、ポーションは等級が上がれば上がる程 不味くなる のは当然の事だろうな?」

 

「なんとなく、僕も そんな気がしていたのだけど、理由はなんで?」

 

「なんでランクが上がると不味くなるんだ? ワカモ」

 

 

【とうとう薬師と明かしたぞw】

【まぁそんな気はしてたw】

【知識豊富やしなw】

【ユウキ君じゃないけど、俺も理由気になるw】

 

 

僕とユウキの会話を聞いていたワカモが、自分で淹れた お茶を飲み そんな事を言い始めたので 一部 同意して理由を尋ねると ユウキも 理由が気になる様で ワカモへ質問を投げかける

 

 

「視聴者の中にも分かっている者も居る様だが ポーションは魔法薬、調合や精製に魔法技術を使用して作る薬だ、薬とは用法・容量を守らねば 副作用で大惨事になりかねない と言う事でもある、ここまでは良いか? 」

 

「それは、まぁ 僕も察してはいるよ? でも それは味と関係あるの?」

 

「そうだぞ ワカモ、なんで わざわざ 不味くするんだよ? 」

 

 

【解説助かる】

【わざわざ 不味くする理由、か】

【ん? アレ? なんだか 聞き覚えが?】

【奇遇だな? ワイもや】

 

 

僕とユウキの疑問を解決する為にワカモは説明を開始し、僕達へ尋ねてきたので相槌を打つと、視聴者もワカモの説明に少し疑問が残っている様で そんなコメントが流れている

 

 

「通常の薬、市販薬や病院で処方される薬は説明書があり それに合わせて薬を使用する、例えば風邪薬なら1日 3回、食後に1包 とな? ではポーションは? となると、一般的にはダンジョンで使用する物で 物によるが 体力・魔力を即座に回復させる事が出来る代物だ、さて そんな便利アイテムを人は我慢して使えるか? 」

 

「・・・無理、だね? 僕なら多用する」

 

「ギリギリの状況なら迷わず使うけど、普通は無理だな」

 

「だろう? 故に ワザと 不味くして心理的に気軽に使用出来ない様にされておるのだろう、吾とて 数秒以内で全回復するポーションなら迷わず多用する自信しかないしな?」

 

 

【オッケー、理解】

【幾ら探索者がアバターにコンバートしていても、副作用は反映されるからか、理解】

【なるほど、そりゃ わざわざ不味くするか】

【あ、これ世界大戦時のレーションと同じ理屈だw】

【それかw】

 

 

ワカモの解説で、ポーションが不味い理由を理解してスッキリする

 

聖水の効果が高性能だから、あまり実感は無かったけど ポーション作成も色々大変なんだなぁ とも思った

 

 

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