前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
我が兄ながら変人な
エクストラクラス 聖女の説明文を読むと
一般的に神の代弁者や代行者、世界の観測者の任を神により選定され与えられた女性を表すクラス
任命した神により与えられる加護やクラススキルが異なる
また当人が信奉している神から任命される事が常であるが、稀に信奉していない神から任命される事がある
と書かれていて、少しだけ疑問が解消される
ベルカ出身の母は兎も角、日本生まれ日本育ちの僕は特定の宗教に入信している訳ではない、まぁ強いて言えば僕は神道だろうか?
学校の授業で習ったので、僕の会った神様が何処のどの神様かは何となく知っている、そして日本は元々 多宗教国家であり
神様は居る事を僕は知っている、出会ったのだから、間違いない
さて、この説明文を見ると、聖女はある種の役職名の様だ。つまり僕以外にも聖女が居る可能性がある
まぁ僕以外に居た所で、どうなんだ?って話ではあるけど、オンリーワンでは無い事が分かって良かった
「クラススキル、岩塩生成と聖水生成・・・か」
「随分と偏ったクラススキルだね? 聖女って癒しの力とかがあるイメージだけど」
「そうだよね、聖水は兎も角 岩塩って、ねぇ?」
僕の呟きに三鶴が反応し、言うので同調し言う。僕も彼と同様のイメージだからだ
ひとまず両方の説明文を読む
魔 及び 邪なるモノを祓い、迷える魂を清め神の御元へ送り癒すチカラを持つ
また清い者、魔に魅入られていない者には癒しを与える
経口接種でHPやMPなどが一定時間継続回復と魔なるモノ・邪に連なるモノから身を護る祝福を得る事が可能
「・・・つまり この2つのクラススキルはフォローとか支援向きって事かな? 具体的に魔と邪なるモノってなんだろう? 」
「一般的には悪魔や魔物、悪霊や呪霊かな? でもダンジョンで得たクラススキルだからね・・・もしかして、ダンジョンモンスター特効だったりして」
「まさか、そんな都合が良い訳・・・」
三鶴の言葉を否定しようと思ったが、ふと考える。確かにダンジョンで得たクラスのクラススキルだ
ダンジョンの仕組みは未だ謎の領域が多い、常設されてしまっているダンジョンの階層が幾つあるかも判明していない、現状で100層超えていた筈
そう考えると、三鶴の冗談もあながち否定は出来ない
「・・・試してみるしかない、かな?」
「今日はダメだよ?」
「分かってるよ、もう夕方だし・・・早くても明日、かな?」
「分かればヨシ、でも明日は僕はバイトあるからなぁ」
「そうなの? なら1人で・・・」
「ダメだよカナリア、誰か付き添いを連れて行かないと!」
「なにゆえに?」
急に語気が強くなった三鶴に驚きつつ尋ねる
「幾らダンジョン内ではアバターとはいえ、一撃死とかした場合は痛みのフィードバックが身体にきてしまう、死の苦痛を幻痛として味わう事になる。だから必ず付き添いが必須、最低でも1人はね? それに実験なら尚更だよ」
「それはそうだけど・・・」
三鶴の正論に押されて何も言えなくなってしまう、しかしながら僕は好奇心が高い方なので、気になる事を放置しておくとモヤモヤして落ち着かない性分なのだ、だから少しでも早くモンスター特効か知りたい
なら護衛を雇うか? 無理だ、雇う程のお金がない。ドロップ品を売っても到底足らないだろう
ん〜・・・ここは
後で連絡を取る事に決め、甘える決意を固める