前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
話題作りに質問箱を消化しながら紗夜との会話を主軸に配信を続けているが、これは中々楽しい所がある
普段は身体を動かす配信がメインだから結構斬新な気持ちにもなるしね
「『カナリアちゃん、お誕生日おめでとうございます、先日の配信で自動二輪免許を取ると言っていましたが、その後はどうですか?』との事だけれど・・・そういえば言ってたわね? カナリアちゃん」
「そうですね、あの後 両親に相談したら即答でOKを貰えましたので、今は教習所を探している所です」
「あら、意外とすんなりOKが出たのね? 」
「えぇ、諸々の費用をバイト代から捻出すると前置きして話をしましたから、コレも皆さんのお陰ですね、ありがとうございます」
【えぇんやで】
【カナリアちゃんの魅力の賜物だからね】
【僕っ娘ロリが中学男子みたいな活動力で配信してるとか、見なきゃ損だかねw】
事実ではあるんだろうが、なんか恥ずかしくなるコメントがチラホラ見えてしまうので、見なかった事にする
「お父さんと長男が大型バイク免許を持ってて、お父さんは通勤に使っているので、それでってことも有るかも知れないです」
「そうなのね」
「CEOもどうです?」
「え? 私? うーん・・・」
【お目目シイタケなカナリアちゃん】
【珍しく押しが強いなw】
【CEOも悩むぐらいには前向きなんかな?】
お嬢様で送迎車がある紗夜には不要かも知れないが、学生証以外の身分証としては、かなり優秀なモノになるのであるし、好きな場所へ身軽に出掛けられる魅力がある
まぁそれなりの費用が掛かるから無理強いはしないけどね?
「そうね、それもアリかしらね、気晴らしになりそうだし」
「それじゃぁ、一緒に教習所へ通いましょう」
「えぇ、一緒に通いましょう」
【てぇてぇ】
【カナタソ、ニッコニコ】
【おねロリ てぇてぇ】
僕の言葉に微笑み了承して頭を撫でて来る紗夜に姉力を凄く感じ、なんか満たされていく
なんか、おねロリ おねロリ うるさい人が居るけど、今は機嫌が良いので見逃してあげよう
「さて、そろそろかしら?」
「何がですか?」
「スタッフ」
「はい、お嬢」
【スタッフも紙袋なんかw】
【紙袋の上から眼鏡w】
【スタッフ強いw】
紗夜の呼び掛けに彼女と同じ様に紙袋を被り、その上から眼鏡を付けている
「ハッピーバースデー、カナリアちゃん」
「あ、ありがとうございます、スタッフ」
【なんかカナリアちゃんの様子がおかしくね?】
【何か我慢してる?】
【笑いそうなんじゃない?w】
篁の絵面が少しツボに入り笑いそうになってしまったので我慢しているのだけど、ちょっとヤバい
なんとか笑いを噛み殺す事に成功すると、篁の手により箱が開封され、そこには小型のデコレーションケーキが鎮座していた
「ハッピーバースデー、カナリアちゃん、どうかしら?」
「ありがとうございます、CEO・・・なんと言うか、凄いですね」
「喜んで貰えたなら嬉しいわ」
【飾り付けすげぇぇぇ】
【飾り付けやっばっっ】
【凄すぎて逆に引いてる自分がいる】
【半端ねぇ(語彙力)】
姉力マシマシの紗夜に尋ねられたので、微笑み返答したのだが、僕の低い語彙力では、この程度の感想しか出てこないのが悔やまれる
「あの・・・まさかスタッフの手製とか、ないですよね?」
「流石にスタッフの手製ではなく私・・・いや我が家が贔屓にしてる お店に依頼したものよ」
「それを聞いて安心しました、ケーキまでスタッフが担当していたら仕事量がエグいし、多才過ぎるので」
「えーっと・・・褒められる?」
「はい、いつもありがとうございます」
「やふーーー」
【めっちゃスタッフ嬉しそうw】
【普段は塩対応なんやろなw】
【どんだけ嬉しいんやw】
僕の言葉に小踊りをし出しそうなぐらい嬉しそうな篁を見て、もう少しだけ優しくしよう、と心に決める