前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で いつまでもパラソルの下で雑談している訳にも行かないと言う事で、ビーチチェアから降りて伸びをする
「カナリアさん が髪を下ろしてるの久しぶりに見ました、結構長いですよね? 」
「え? そう? そんなに久しぶりかな?」
「普段は結ってたりするじゃないですか? だから、2回目ぐらいです 多分」
「あー ・・・ そう言われるとそうかも」
寝起きに雑談をした お陰で思考がハッキリしているので、ユウキの質問にキチンと反応する事ができたが、そんなに久しぶりだったか疑問に思い 精度の悪い自分の記憶を探り、ユウキの言葉に同意する
基本的に散髪を忘れてるし、ヘアセットも
「そういえば、結構 散髪サボってた気がするなぁ」
「君、自分で整えるの前髪ぐらいだもんね」
「それは君達が バッサリ行くと嘆いて面倒臭いからだよ? 三鶴ちゃん」
「ははは、仕方ないよ カナリアの髪は美しいからね!」
「はぁ・・・シスコンがすぎる」
手櫛で自分の髪を触り呟くと 三鶴が反応したので遠慮なく突き刺すが、全く効果がない 本当にシスコンがすぎる
「まぁ良いや・・・お腹空いたなぁ」
「あ、それならウチの父さんが 持たせてくれた和菓子がありますよ? 食べます?」
「え? 本当? 貰っても良いかな?」
「はい、あっちのバーカウンターの所にあるんで行きましょう?」
「うん あ、その前に身支度を整えて良いかな? 寝起きだからさ?」
「分かりました、オレ 先に行って準備しておきますね」
「うん、お願い」
スーパーシスコンである三鶴に呆れていると、お腹の虫が ぐぉぉー と主張し始めたので空腹を呟くとユウキから鶴の一声があり、どうにか餓死する事は避けられた 良かった 良かった
「それじゃぁ カナリア、こっち」
「あ、はい」
なんでかは知らないが案内をしてくれるらしいヘンリが、僕の手を引き五体投地して自分の息子に踏まれている
いやぁ 幼児って元気で和むなぁ
そんな訳で歯を磨いたり 顔を洗ったりした後、面倒くさかったのでポニテにした後、三鶴とヘンリが用意したタンキニ+ボーイレッグを着用し さらにロンTを着てローレライのインナーを展開する、便利だなぁ 本当
そんな事を考えつつ、僕達はユウキの待つバーカウンターエリアへと向かうと、ユウキが如何にもな皿へ和菓子 モナカや饅頭を綺麗に盛り付け、緑茶を淹れている所だった
「お待たせ、ユウキ君」
「ちょうどいい タイミングですよ カナリアさん」
「そう? それは良かった」
ユウキに歩み寄り 声を掛けると、嬉しそうに笑んできたので笑み返し ふと彼女が開けたであろう 高そうな箱が目に入り 手に取ってみる
「
「そうっすね、梅は完全受注生産で 竹と松は店頭販売してますね」
統合騒乱後でも生き残った老舗高級和菓子店の1つ である梅花園は、国産の材料のみを使用すると言う信念と徹底の元 現存する店だ
松竹梅とランクが有る訳だけど、梅を店名に冠している為 梅が最上位、松が最下級のランクとなっている、まぁ 最下級の松でも それはそれは 良い値段で軽く モナカ1つ で野口 が1人とか2人とか必要なのである
小市民の僕からすると、手が出し辛い 和菓子なのだから、動揺しても仕方がない、仕方ないのだ
「なんか淡々としているね? やっぱりユウキ君も 社長令嬢なんだね?」
「オレが社長令嬢? あー どうっすかね? 部分的には そうかも知れないですけど、オレの父さんが作ってるんで 別に」
「・・・ほわ?」
なんか手際良く準備をしているユウキへ率直に言うと、予想外の事を言われて思考が停止してしまう
よもや よもや だ