前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
お金持ち学校の
自慢では無いが、僕は食い意地が張っている自覚があるし、甘い物が好きなのでツーリングがてら日帰りで行ける距離の お店へ行く事が度々あるのだけど、
うん、つまり 僕は梅花園のファンと言う奴な訳だね、うん
「アレ? カナリアさん? カナリアさーん?」
「思考が停止してるね、かわいいから写真を」
「ん、きろくたいせつ」
思考停止して宇宙ネコをしている僕を他所に写真を撮り始める
「はっっ 僕は・・・」
「大丈夫ですか? カナリアさん、お茶を飲んで落ち着いてください」
「ありがとう、ユウキ君」
不意に正気に戻れた僕にユウキが淹れた緑茶を渡してくれたので慎重に飲む、うん 美味しい そして予想通り熱々の 緑茶だ 身体に染みて良い
「まぁ オレが社長令嬢だとか 至極どうでもいいので、カナリアさん 和菓子を食べてやってください、父さん が カナリアさんに食べさせろって持たせたんで」
「え? あぁうん、ありがとう?」
依然として僕をスマホで色んなアングルから撮影を続ける
「全部美味しそうで迷っちゃうなぁ」
「あー 確かに、オレも結構見慣れてますけど、未だに悩みますもん 仕方ないですよ」
「ん、カナリア このモミジ型のモナカがオススメ、美味しい」
「じゃぁ、まずは そちらを」
「はは、父さん 張り切って 尋常じゃ無い量を作って持たせたんで、全種類制覇しても余りますから、安心して おかわり してくださいね?」
「そうなんだ? 」
いつまでも悩む僕の隣に いつの間にか座っていたヘンリによる アドバイス?を受け、和紙が敷かれた盆? 皿?へ モミジ型のモナカを取り 手掴みで食べる
パリッとしたモナカ生地?の中に こし餡が詰められていて、素材の甘さが際立つ絶妙かつ上品な味で連続で10個ぐらい食べれそうだ、美味
「唐突だけれど、本当 料理人や職人の方々には尊敬の念を抱いてしまうね」
「まぁ分からないでも無いですけど、唐突ですね」
「全ての食材と作ってくれた人へ感謝を」
口の中に広がる幸せを噛み締めながら言うと、ユウキは少し困惑した様子で言い、ヘンリは 明後日の方向を向き合掌して言う
「あぁ 美味しいなぁ〜 また買いに行かないと」
「そうしてやってください、父さんも 職人連中も喜びます」
「ぼく も梅花園の 和菓子 好きだよ、来客用とか お土産にすると最強」
1つ目のモナカを食べ終え次は饅頭を手に取り一口食べ、再び幸せを噛み締める、最低でも8桁万円の貯金がある僕だけど 精神は小市民だから、高級品へ手を出す事に勇気が必要なので、少し決意をする
まぁそれなりにお金が掛かる趣味をしているけど、バイト代を突っ込めば実現出来るぐらいだから大丈夫、多分
そろそろ資産運用とかした方が良いかな? その辺り全く分からないけど
「此処、静かですね? ヘンリさん」
「それはそう、此処は王家所有のプライベートアイランド、危険生物が一切 居ない小島だからね」
「あぁ、そういえば そんな事言ってましたね」
「ん 色々便利」
少し離れた場所から聞こえる波の音を聞きながら和菓子を食べつつヘンリへ尋ねると、そんな事を言い 起き抜け直後に 聞いていた事を思い出す
やはり大国の王族ともなると、プライベートビーチ ならぬ プライベートアイランドを所有しているんだなぁ と勝手に納得しておく