前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
それから程なくして出走準備をする様に案内されたので、
「さ、僕達の番だよ 気負わずに楽しんで行こう」
「はい」
「ユウキ、俺がフォローするし 死にはしないからリラックスな」
「うす」
【ワクワク カナリアちゃん】
【これはテッカテカですわ】
【いつも以上に光り輝くゲーミングヘイローw】
【綺麗だなぁーw】
フロッティを展開し緩く構えて出走を待ちながらユウキへ言うと 声が少々硬い気がして、鷹樹が持ち前の お兄ちゃん力を遺憾なく発揮してユウキをリラックスさせる、流石は お兄ちゃん歴 20年を超えていない
それから暫くしてスタートを知らせるブザーが鳴り、僕は息が上がらずに長く走れる速度で走りだし1層へ突入すると、金属の壁と床と言う無機質な通路が目に映る
「迷路では無いね? 前回のタクトレ フィールドに近いかも」
「だな? 迷わないだけマシだな」
「そうだね」
【カナリアちゃん、それなりに足速いよね】
【ワイ等には無理じゃの、体力が持たんw】
【地力からして一般人とは段違いやからな】
【そしてクラスとレベルからして、カナリアちゃんが3人の中で1番体力が無いと言う奇跡】
【なんということでしょう】
そんな会話をしつつ1本道の通路を進み感想を呟くと、鷹樹が反応したので同調しておく、タイムアタックで迷路だと 更にシビアになっちゃうからね、うん
そんな事を考えてつつチラッとコメント欄をチラ見すると、僕が3人の中で1番体力が無い事に気付いている視聴者がいるのが見える
僕は兎も角、ユウキと鷹樹はクラスを秘匿していないからね、充分に予想が出来るのだろう、それでも充分 凄いと思うけども
「敵影感知、数2 吶喊」
「よっしゃぁ!」
「これは、俺の出番は無さそうだな」
【全然 速度落ちなくて草】
【はっやw】
【これがジェットストリームアタックかぁ】
【これは必殺の構えやな】
一定間隔を保ち速度を落とさないで走り続け、漸く現れたエネミーへ突撃して 僕が乱し ユウキが切り捨て 鷹樹がフォローして エネミーを撃破する
コメント欄で指摘されている通り、ジェットストリームアタックは こう言う迷路系の場所では効果を発揮しやすい
なぜなら、通路の幅が そんなに広い訳ではないし、上下左右が壁や床・天井で塞がっているから、ある程度 敵が来る方向と僕達の進行方向、そして敵が退く方向を揃える事が出来る、だから 僕達の突破力を一点に集中する事が可能なのだ
そう言う訳で 僕達のジェットストリームアタック作戦は、その相性の良さで無理も無茶もする事なくチェックポイントを通過し、エネミーを撃破し続ける
「やっぱり元々はアスレをメインとしているだけあって、出現するエネミーは そんなに強くないね」
「まぁ他ダンジョンを基準にしても、たかだか1から3層の表層も表層だからな」
「高難易度ダンジョンなら兎も角、渋谷ダンジョンですもんね」
【余裕そうw】
【まぁ余裕やろなw】
【悉くを撃破し続けるやんw】
出会い頭にフロッティで岩塩バックショットを浴びせて致命の一撃を与え、ユウキが2体連続で切り捨てて 鷹樹が溢れたエネミーの首を切り落とす、この長男 見かけによらず器用なのである
「よし、ここまで順調だね」
「このまま 押し通るぞ?」
「はい」
【もう3層の終盤か】
【スタートして まだ15分ぐらい? 20分は経ってないからな】
【今回は自己ベスト更新じゃね?w】
【あり得るw】
順調に3層まで駆け抜けてゆき、スムーズに事が進んでいる事に少し不安を抱く、去年は 3層最奥でイレギュラーが発生して 大きくタイムロスを引き起こしてしまったからだ
まぁアレはアレで楽しかったから、別に構いはしないけどね?
とはいえ、流石に2年連続でイレギュラー発生は勘弁してほしいかな? うん