前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で潔く負けを認め、いつまでも寝台を占有している訳にも行かないので降りて軽く伸びをする、これでダンジョンでの死亡は2回目だけど 相変わらず
多分、
そんな事を考えつつリスポーン部屋を出て1層への転移門前を経由して、待機部屋?へと戻ると
「カナリアさん」
「あぁお疲れ様、ユウキ君」
先にログアウトさせたユウキが出迎えてくれたので、軽く返事を返しておく
なんだか表情が暗いけど、なんでかな?
「オレが もう少し粘れてれば、カナリアさんがリスポーンする事は無かったんですけど・・・すみません」
「いやいや、アレは君のせいではないよ? 僕の見通しが悪かったからね?」
「いやでも・・・」
「でも もなにもないよ ユウキ君、君は君が出来る最大限の事をした、僕も あの時点で最善の事をした、でも 届かなかった それだけだよ、だから自分を責めてはダメ、いいね?」
「はい」
ユウキが暗い表情で そんな事を言ってきたので 否定?して、ユウキが悪くない事を説明し 僕は少し背伸びして彼女の頭を撫でてから抱きしめる、なんだが『羨ましい』的な声が周りの女性配信者から聞こえるけど、聞こえなかった事にしよう
それから数分程 ユウキを慰めて? いると聞き慣れたカメラドローンの音と、足音が聞こえ
「粘ったけどダメだったわ」
「おかえり鷹ちゃん」
「おかえりっす
「おう、ただいま」
【お、漸くカナリアちゃんが再登場したな】
【カナリアちゃんに慰められてる?ユウキ君】
【尊い】
【てぇてぇ】
なんか疲れた表情で戻ってきた鷹樹へ声を掛けると、カメラドローンが表示しているコメント欄が目に入り、そんなコメントが流れているのが見える
アレ? そういえば僕に追従していたカメラドローンが無いな? 何でだろう?
そう思いユウキから身体を離して軽く見渡しと見るが、彼女のカメラドローンも見当たらない事に気付く
「ん? どうした? 何か探してるのか?」
「いやさ? カメラドローンが無いな〜 って」
「あぁ、お前とユウキのは レプリカに解体されたからな、有るはずないだろ? 見事にバラバラだったな」
「なるほど? ん? じゃぁなんで鷹ちゃんのは無事なの?」
「たまたま運が良かったんだろ、多分」
「そう言う物?」
「そう言う物だ、本当に運が良かったんだよ」
【カナリアちゃん、自分のカメラドローンが無いの今 気付いたんだw】
【今、音声だけの状態だから、早く復旧してあげなされw】
【まぁ大抵の奴は2窓してるから、大丈夫だとは思うけどな?w】
鷹樹に尋ねられたので答えると、そんな事を説明されたので 収納魔法から予備のカメラドローンを取り出して起動し、設定をして配信を復旧させる
「まさかカメラドローンが破壊されるとは予想外だったね」
「だな? 滅多に壊れないからな」
「やっぱり物理的な攻撃をされると、壊れるんですね」
「そうだね? わざわざカメラドローンを狙うモンスターは居ないから、滅多に壊れないんだよね、防水防塵性能も高いし」
「改めて聞くと、ヤバいよな」
【お、戻ったぞい】
【カナリアちゃん、お疲れ様なのだわ】
【そういや、あんまカメラを狙わないよなモンスター】
【そりゃ、目の前の殺意が高い敵が居るんやから、ブンブン飛んでるだけのヤツは無視するじゃろ?】
【確かに】
ライブ映像を復旧させてカメラドローンが壊れた事に触れると、コメント欄でも意見が交わされていて、モンスターがカメラドローンを狙わない理由が書かれていて、やはり視聴者は賢い人が多いと感じる
うん、カナリアちゃんねる の視聴者は よく訓練されているなぁ