前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
例に漏れず頭を使う事に向いていない僕には、
「改めてステラ・アークCEOの
「ま、これも映されている事に慣れる練習も兼ねてるから甘んじて受け入れてくれ」
今まで黙ってタブレットPCで仕事をしていたっぽい紗夜がタブレットPCから顔を上げて、3期生を一瞥して告げ 鷹樹が補足する、やはり仕事が出来るなぁ
「おし、それじゃ 今から呼ぶ奴以外は 壁際にあるベンチまで移動してくれ、戦闘に巻き込まれても死にはしないが、痛いものは痛いからな」
緊張している3期生を知ってか知らずか鷹樹は3期生を見渡してからパンパンと手を打ち指示を出し、待機ベンチへと向かわせる
さてさて、僕から見た感じ 3期生にはユウキの様に活きが良い人は居ない様に見えるし、今回は鼻を折るのではなく 見た目に騙されない事の重要さを教える事が目的なのかも知れない
そんなこんなで、3期生の模擬戦を観戦している訳だけど 経験者組は なかなか 戦い慣れている様に見えるし、未経験者組も ユウキ程ではないけど 筋が良いと感じる
と言うか、今更気付いた事だけど 僕を含めたら3期生は奇数じゃないか? と、まぁ 別に僕は どうしても模擬戦したい訳ではないし 構わないけれどね?
「よし、んじゃ最後 3期生の中で、もう1回 模擬戦したいヤツは居るか? 複数人でも良いぞ?」
「え? ちょ?!」
3期生全員の模擬戦が終了し、鷹樹が3期生を見渡して そんな事を口にして、僕は少し驚いてしまい 彼を二度見するが お構いなしの表情をしている
そんな訳で僕の了承を得ずに、何故か僕だけ複数人を相手する事になってしまった、まぁ複数人といっても3人だけど
「3対1の数的有利を活かせる様にな? スズメ、上手く立ち回れよ」
「簡単に言ってくれるね、全く」
待機ベンチから戦闘エリアに出て、ハルバードを回転させて軽く素振りをしていると鷹樹が真剣な表情の3期生3名にアドバイスをして、僕には手加減をする様に言ってくる
フロッティを使えるなら、手加減も簡単なんだろうけどね? ハルバードだから どこまで出来るか分からないし、出来る事を出来る様にするしかない
「では はじめ!!」
「さぁ・・・始めよう」
僕はハルバードを回転させて遠心力を活かす様にステップを踏む、基本の攻撃は横からの薙ぎ払いを軸にして地面に矛先が触れない様に気を付ける
地面を矛先で削ると折角の速度が落ちてしまって勿体ないからね、うん
ステップと回転による独特の戦い方をする手間、どうしても死角が産まれる瞬間が存在するが、そこに付け入る程の実力と胆力は まだ彼等には無い様で、三人掛だが 僕に良い様に立ち回られている
「悪くないが、今一つ決定力に欠けるか」
「これからよ、伸び代が有る分楽しみだわ」
「まぁな? スズメ、もう少しギア上げて良いぞ」
「はいな」
僕と3期生の模擬戦を見て感想を言った鷹樹と紗夜の言葉を聞きつつ、3人の相手を続ける
確かに鷹樹の言う通り、即席パーティにしては なかなかに良い連携を取ってくれて 相手をしていて退屈しないが、僕へ 一太刀 入れられないのは、少し残念と言わざるを得ないかも知れない
そんな僕を知ってか知らずか鷹樹は、僕へギアを上げる様に言って来たので、次は攻撃速度と上昇させて 障壁術を併用を開始して 攻撃にフェイントを混ぜ始める
本来の戦闘スタイルとは違うから、少し疲れて来た気もして来ているけど、仕方ないので頑張って役目を果たす事にしよう
それはそれとして、ハルバードを使うのも結構楽しいなぁ