前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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718. デジャヴする新学期開始

 

 

そんなこんな3期生に精一杯の先輩面をしたりして初顔合わせを乗り切り、高校生最後の夏休みの残り2週間をユウキとレベル上げへ行ったり、3期生のキャリーをしたり ユウキと撮影したり、ヘンリと撮影しに行ったりして過ごした、なかなか愉快な約2週間だった

 

そんな訳で高校生最後の夏休みが終わりを告げ、僕は久しぶりに制服へ袖を通して自宅の駐車場へと出て空を仰ぐ

 

 

「今日も晴れてて良いね」

 

「気をつけてね、カナリア」

 

「分かってるよ、三鶴ちゃん。行ってきます」

 

「いってらっしゃい」

 

 

いつもの様に玄関先を掃除していた三鶴(みつる)に見送られて僕はz125proを収納魔法から出して跨り走り出す、なんか去年の始業式の日も三鶴に見送られた気がするな? 気のせいかな?

 

 

「僕には あまり関係ないけれど、残暑が暫く続きそうだなぁ」

 

 

z125proを走らせながら呟く、9月に入ったとはいえ 直ぐに暑さが和らぐ訳でもないので、まだ陽が高くないのだけど 既に猛暑になりそうな予感がヒシヒシと伝わってくるぐらいの日差しを浴びている

 

まぁローレライをインナーだけ展開してるから、僕は日焼けしないし 熱中症にも日射病にもならないのだけどね?

 

そんな事を考えながら z125proを走らせて学校まで駆け抜け 登校すると、例の如く ニナの熱烈スキンシップを受けたりハジメに抱きしめられたり、最早 恒例になりつつある献上の列が形成されたりする

 

なんでだろう? 前回より列が長い気がする

 

そんなこんなで朝のホームルームと始業式が終わり、約1月ひとつき後にある学園祭の出し物についての時間になった訳なんだけど・・・

 

 

「あのさ? あまりこういう事は言いたくないけれど・・・君達、真面目に考えようよ」

 

 

「真面目だぞ〜」

 

「本気だぞ〜」

 

「金持ちの本気見せてやるぞ〜」

 

「あのね? 本気だと尚更ダメなんだよ? なに? カナリアを愛でられるカフェって・・・僕は猫か何かかな?! 何? このやり取りが3回目なんだけど? え? 流石に怒るよ? ねぇ? 」

 

 

クラスメイトの女子を中心に提案して僕以外のクラスメイトが賛同し、担任と僕が頭痛くなってしまう事態になっている、そう去年 及び 一昨年と同じ展開であり、大抵の事に無頓着である僕でも 流石に 堪忍袋と言う物が存在している訳で、ニコリと笑み 碌でもない案を提出したクラスメイトへ圧をかける

 

 

「とにかく!! カナリアを愛でる喫茶(意訳)は却下、もっとマトモな案はないのかな? 君達」

 

「ぼく に妙案があるよ」

 

「なんですか ヘンリさん? あぁ、ふざけた案を口走ったら、1週間程 ヘンリさんと仕事以外の会話しないので、覚悟してくださいね?」

 

「ぐぬ・・・」

 

「ぐぬ?」

 

 

僕がクラスメイトへ圧をかけていると、ヘンリが挙手してきたので 先手を打ち釘を刺してやると、変な鳴き声?を上げて硬直する どうやら ふざけた案を提案するつもりだったらしい、良かった釘刺しておいて

 

 

「ぼく と カナリアが居る利点を活かすなら、バンド演奏も悪くないと思うのだけど、どうだろう?」

 

「おぉ、なんか高校生っぽいですね? ヘンリさん」

 

「ん、冬彩(かずさ)から借りたマンガにあった」

 

「・・・相変わらず、ギャップが激しいなぁ 冬彩さん」

 

 

意を決したヘンリがおずおずと提案してきたバンド演奏は、悪くない案だと思い 口にすると 相変わらず見た目と趣味のギャップがある冬彩からの知識とヘンリが ややドヤ顔で言う

 

冬彩、割とマンガとか読むタイプらしいんだよね? 全く そう言うの読まなそうな見た目と言動しているのに

 

勝手なイメージだけど、古典文学とか哲学書とか そう言うのを読んでるイメージだけど 実際は そんな事は無いらしい

 

ひとまず冬彩の事はおいておくとして、バンド演奏をする案は悪くないが、問題は 学園祭まで約1月(ひとつき)しかない事だ

 

僕はボーカル担当として、他の楽器を担当する人が居ないとね?

 

 

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