前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
事前に渚から撮影部屋へ来る様に言われていたので、制服のまま撮影部屋へ入ると、床に大小様々な段ボール箱が敷き詰められていて少し圧を感じ足が止まってしまう
「あー カナリアちゃん、来たね〜 早速だけど開封しちゃおう」
「あ、はい・・・はい? どう言う事ですか? 渚さん」
「これ全部、カナリアちゃんへのバースデープレゼントだよ?」
「はへぇ? 」
渚の言葉を聞き思考が停止し、間抜けな声しか出せずにいると、段ボール箱を積んでいた渚が寄ってきて僕の頭を撫で
「視聴者は君に夢中なんだろうね? 大丈夫、私も一緒に開封作業するから変な物が有っても滅するから」
「・・・はい」
こういう時に 真面目な お姉さんをするのは少しズルい と感じつつ渚に返事をして段ボール箱に手を掛けると
「あ、そうそう、お嬢の指示で開封の儀を撮影するから、いつもの聖女フォームでお願い」
「分かりました」
一旦更衣室へ行き荷物をロッカーへ仕舞い聖女フォームに変身してから撮影部屋へ戻り、カメラが設置されている場所へ立つと机の上に段ボール箱が置いてあり、渚は先日の様に紙袋を被っていて、やっぱり少し面白い見た目で笑いそうになるのを我慢しつつ
「えー、視聴者の皆さん、ごきげんよう ステラ・アーク所属 カナリアです。今日は皆さんからステラ・アークに届いたプレゼントの開封をしていきたいと思います、プレゼントありがとうございます」
カメラへ向き開始の口上を述べてから、軽く微笑みお礼を口にしてから、1箱目を開封し中身を確認する
「これは・・・香辛料でしょうか? ありがとうございます」
見た事が無い種類の香辛料が入った小瓶を手に持ち眺めてお礼を言う
「この濃緑のビニール?に包装された四角い粘土みたいな物はなんでしょう?」
「ん〜? なんだろう? ちょっと調べるね」
2箱目に入っていたウエストバッグに入っていた物体を掴みマジマジと見ながら渚へ尋ねと彼女も分からない様で、物体を僕の手から取りタブレットPCで検索を始める
その様子を見つつ包装越しに突いてみたり匂いを確かめてみる
「包装の上からは匂いなし、と」
渚を見ると、まだ掛かりそうだったのでフロッティを展開し包装を切り裂いて中身を露出させ再度匂いを確認するが、全くしない
「乳白色って感じの色・・・うーん、甘い」
「カナリアちゃん、正体が分かったよ・・・なんで口をモグモグしてるのかな? まさか・・・」
「渚さんも、食べます? ガムみたいで甘くて美味しいですよ?」
「わぁーーー!! ダメ、カナリアちゃん、すぐ吐き出して!! これC-4だから!! 」
「あぁ〜C-4かぁ〜 なるほどなるほど」
少し切り一欠片を口に含み咀嚼すると口の中に甘さが広がり味は、まぁまぁだなぁと思っていると渚が正体を掴んだらしく、僕へ報告してくるが咀嚼している僕を見て、珍しく取り乱し指示を出してきたのでカメラ外のゴミ箱へ吐き捨て聖水で口を清めてからカメラ前に戻る
「良いかな、カナリアちゃん? 正体不明の物体Xを無闇に口にしちゃダメ、分かった?」
「今後は好奇心に勝てる様に善処します」
「君、ねぇぇ・・・」
渚に真っ当な苦言を呈されてしまったので、そういうと何か呆れた雰囲気を発して彼女は肩を落とす
「ひとまず、C-4は有ると便利っちゃ便利だから有効活用しようね」
「そうですね、宝箱の頭だけ吹き飛ばすとか使えそうです」
「うーん、使い方がチカラこそパワーだなぁ」
そう渚は少し遠い目をしてる気配を醸し出す、でもプラスチック爆弾なんだからチカラこそパワー以外の使い方あるかな?