前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんなこんなで猛り歌を歌いながらユウキを見守っていると、拮抗していた戦闘が徐々にユウキ優勢に傾いて行く
「ちっ チャラついた小僧だと思って見くびってたぜ」
「おいおい、もう負け惜しみ言ってんのか? ダッセーな オッサン」
「{ あー また性別を勘違いされてる }」
「主より背丈も胸囲もあるが、ユウキは まだ小学生だからのぅ 」
「ん、ユウキは成長に期待」
「魔力量と魔力操作の練度はカナリアちゃんが優れているけれど」
「{ あれ? 僕 ディスられる? }」
【ユウキ君は女の子なんだよなぁw】
【最早 慣れてるユウキ君も訂正しないw】
【普段 スカート履かないらしいしね?w】
【何だっけ? 制服以外では 滅多に装着しないとか、どっかで言ってたなぁ】
猛り歌によりユウキのステータスが向上してゆき、ゼリムに擦り傷が増えてきた所で彼はユウキから大きく距離を取り、溜息を吐いて愚痴り ユウキはゼリムを嘲笑う様な笑みを浮かべて言う
ナチュラルにユウキ君を小僧と呼んで性別を勘違いしているゼリムを見て、やっぱり初見だと間違えやすいのかなぁ?と思う訳だけど、僕も間違えたから彼を非難は出来ない
僕もだけど、ユウキは動きやすさ重視で基本はズボン装備らしいと、うろ覚えだけど 配信で会話した気がする
まぁ僕の場合は、着る時は着るけども
それはそれとしても、なんで僕は息をする様にディスられたのだろうか? いや、本当に謎だ
「こっからは本気だ」
「なんで最初から本気を出さねーんだよ? 死んだら元も子もないだろ?」
「{ おー ユウキ君が正論言ってる }」
「確かに 訓練なら兎も角、一騎打ち中に舐めプはダメよね」
「ははは、舐めプは 強者に許される特権だからな」
「真の強者は相手の実力を見誤らない、ゼリムは見誤った 強者とはいえない」
【ユウキ君による正論パンチがクリティカルw】
【階層ボスが絶句してるやんw】
【草草の草】
【今更 本気を出しても巻き返せないんじゃね?】
何故か寝惚けた事を言うゼリムにユウキが正論パンチをお見舞いすると、メンバー 及び 視聴者から賛同のコメントが集まる
舐めプとはヘンリが言う通り、真の強者にしか許されない事で 真の強者は相手の実力を見誤る事はない
多少 見誤った所で無傷のまま認識を改める事だろう
「重獣身!!」
「あ、悪ぃ 終わりだ。 ブースト!!」
「{ あ、ユウキ君が最近覚えた時間限定で身体能力が倍化するスキル }」
「ふむ、いわゆるトランザムだな」
「ワカモ、ユウキは赤く発光してない」
「トランザムって何かしら?」
【分かりやすい例で草】
【赤く発光したユウキ君は見たくないかなぁ?w】
【通常の3倍は速いな】
【あーあ、一瞬でバラバラに・・・南無】
ゼリムが何かヤバそうなスキルを発動させた瞬間、ユウキも とっておきのスキルを発動して僕の猛り歌によりバフも合わさり瞬きをする合間に、ゼリムを18分割して物言わぬ塊にしてしまう
なんやかんやでユウキも強くなったなぁ
それからゼリムが魔力素子へと還り始めたのを確認して、僕は猛り歌の歌唱をやめて 聖水を取り出しと飲む、流石に喉が渇いてしまうからね? うん
「お疲れ様、ユウキ君」
「ご苦労様、ユウキ君」
「ご苦労、ユウキ」
「ないすふぁいと、ユウキ」
「あざっす」
【見事なフィニッシュだったのぅ】
【ライカンスロープも舐めプしなければ勝機が有ったのにな】
【いや、無理じゃろ。アレは自分を強者と錯覚してるタイプやしの】
【確かになぁ】
僕は聖水を飲みながら納刀してコチラへ戻ってきたユウキへ労いの言葉をかけると、僕に続いてメンバーもユウキを労う
そんな訳でチラリとコメント欄に舐めプしなければ とコメントが有るのが見えたので、確かに そうだと僕も同意見を抱く
初見から全力なら恐らくユウキは撃破されて居ただろう、まぁ その次に僕かヘンリが出るだろうから、トータルだと僕達の勝利は確定だろうけれどね?
ひとまず33層攻略は済んだから 良しとしようかな?