前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
マイマザーの隠された特技を知り驚いている内に、ヘンリとシャナが注文したフードメニューが到着し 6人掛けのテーブルで、それなりに広いテーブルが埋め尽くされてしまうが、注文した当人は我関せずに食べ始める
まぁ 物凄く 美味しそうに食べてるから良いかな? うん
そんな訳でヘンリの食べっぷりに ある種の尊敬の念を抱きつつ、信号機トリオと他愛無い雑談をしていると、常時発動している反響定位に 人ならざる強者を捕捉したが、僕や母 ヘンリに害意を持っている訳では無いので 行く末を見守る事に決め、傍観を選択する
「よぉ、随分と楽しそうだなぁ? グンジョウ」
「やぁ ケーネ君、随分とイラ立っているじゃないか、なんだい? 何か良い事でもあったのかい?」
「顔面に治癒パンチ入れてやろうか? おん?」
「やだなぁ、メガネが犠牲になってしまうじゃないか」
「あ“?」
人混みの中からピキっているケイネ先生がニコリと笑みながら現れてグンジョウへ嫌味を言うが、グンジョウには通じていない様で 煽り返している 胆力がすごいなぁ とか思っていたら ケイネ先生がグンジョウへ圧をかけ始める、そういえばヘンリが 定期健診からグンジョウは逃亡している 的な事を言っていたな、確か
「ん、ぼく の予想より少し遅い登場」
「まさか 同じ手を使うとは思ってなくてな? 足取りを捉えるのに少し時間が掛かっちまった」
「えっと・・・お疲れ様です」
「おう、ありがとうな
黙々とフードメニューを胃に納めていたヘンリが不意に そんな事を言い、ケイネ先生が経緯を説明したので 彼を労うとケイネ先生は嬉しそうにニッと笑む、今回は ちゃんと目も笑っているので良かった、僕ではケイネ先生に逆立ちしても勝てないからね、うん
「お前等も お前等だ、なんでグンジョウの脱走に加担したんだ?」
「えーー? あたし に責任はなく無い? グンジョウも良い大人って言うか、もはやジジイなんだからさ?」
「シャナの言う通り、グンジョウの世話をする義理はねーよ、孫が10人ぐらい居るジジイのワガママなんて知らねー」
「・・・一理有るかも」
「ふふ、そうね? ワガママ言って痛い目に遭うのは当人だもの、それも選択よね」
「ん、真理」
目からビームでも出そうな勢いでシャナとシンクを睨む様に見据えて苦言を呈すると、2人は何も感じていないのか アッサリとした物言いで反論し、僕は2人の言い分に一理ある と思う
まぁケイネ先生は何とも言えない渋い表情をしているけれど、立派な大人が自分で出した選択だし仕方ない、うん 仕方ない
「そう、僕の選択を頭ごなしに否定する事は君にも出来ない筈だよ? 」
「五月蝿いわバカタレ」
「ちょっっ 痛い! 痛いって!! ケーネ君!!」
「お前、俺が優しくしてたら調子に乗りやがって、このバカタレ!!」
「ちょーウケるー」
「グンジョウは反省した方が良いよ、ケーネも アンタ に付き合ってる時間も惜しいだろうからさ〜?」
「僕は何を見せられているのだろうか?」
「グンジョウ兄様とケーネ先生の漫才?」
「ふふふ、仲が良いわねぇ〜」
グンジョウは10人中10人がイケメンと言うであろうイケメンフェイスのキメ顔でケイネ先生へと言うが、彼に通用する訳もなく バカタレと一蹴され 強制的に立たされてコブラツイストを決め 反省を促され、その様子をゲラゲラと笑うシンクと 先程とは打って変わり急に真面目な表情をして呆れた様子で言うシャナを見て、思わず 呟くと ヘンリが優しく答えてくれて、母は何かズレた事を言っている気がする
とはいえ、実際の所 グンジョウとケイネ先生の仲が良いのは事実だとは思う、なんというか男兄弟的な距離感を感じるしね?
そういえばユエとケイネ先生が親戚だとか何とか言っていたから、昔から知っている仲なんだっけ? 確か うろ覚えだけどね? うん
それから仲の良さも納得出来る、かな? 多分 メイビー