前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で少々名残惜しいけど、僕達の高校生最後の学園祭は終了を迎えた、なかなか派手な思い出を作れて僕は満足だ
それから数日 少し感傷的な気持ちを引き摺るクラスメイトを横目に勉学に励み週末、都合良く3連休が到来したので 今回 骨を折ってくれた
まぁ設営はキュクノス、食材調達を
そんな訳で丸1日を費やし準備をして、3人の為の料理を制作し 三鶴に頼んで呼んできて貰う
「ふふふ、楽しみね」
「ん、楽しみ」
「神よ、感謝致します」
「大袈裟だなぁ」
「ははは、冬彩は主の手料理を食べる機会が紗夜以上に少ないからだろうな」
「なるほど?」
キッチンスタジオへ入ってきた3人が三者三様の反応をして、冬彩が少々大袈裟な事を言ったので 呟くとワカモが笑いながら考察をしたので、相槌を打っておく
「今日は本格的な物を用意したので食前酒から・・・と言ってもアルコールはヘンリさんだけですが」
「ん、良いセンス」
「シャンメリーと言う奴かしら?」
「その様です」
いつもの和服ではなくクラシカルメイド服に身を包んだワカモに合図を出すと慣れた様子で紗夜と冬彩のシャンパングラスへシャンメリーを ヘンリにはシャンパンを注いで回る
その姿は、歴戦のメイドと言っても過言ではないぐらいに しっかりとしていて 無駄が一切ないのだけど、なんだか冬彩の所作と似ている部分がある様に感じる、気のせいかな?
「本日は我が主、カナリアが主催する晩餐会へ起こし頂き感謝致します、時間が許す限りとはなりますが、ご存分に堪能してくださいます様 お願い申し上げます」
「・・・ワカモちゃん、ちゃんと敬語も使えるのね?」
「謂れなきディスりを頂戴し誠に遺憾ではございますが、これでも
「なんだろう? 冬彩さん と似た匂いのする喋り方だなぁ」
「お嬢様、私の師は長谷川家に連なる者なのですよ、まぁ並行世界上 とつきますが」
「長谷川家?」
「なるほど、通りで」
姿勢良く立ち僕の代わりに挨拶をしたワカモは、普段の威厳の有る口調ではなく 冬彩の様な少々硬い言い回しをする、まるで別人の様な喋り方で紗夜が困惑し軽くディスるが、ワカモは即座に反論し 僕の呟きにも説明をしてくれて、冬彩は納得した様子で頷いている
長谷川家って、確か
そんな事を考え ふとヘンリだけ騒いでいない事に気付く、いつもの様に落ち着いた様子を崩さないでシャンパンを楽しんでいる
これはヘンリは知っていたのかも知れない、なんか知らないけど以前から知り合いっぽい事を言っていた様な?
「私の事は気に留める必要はございませんので、お嬢様 皆様へ 前菜を提供しても?」
「あ、うん。お願い」
「かしこまりました」
普段のワカモと違い、少し感情を感じない声色で尋ねられたので 少し戸惑いながら答えると、ワカモはキビキビと動きキッチンから前菜を持って来て3人に配膳する、やっぱり慣れてるなぁ 所作に無駄が一切ない
いやはや、本当 謎の多い女だよ ワカモは