前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で賢くない僕の無い頭で良案を捻出しようとしたが、全く出て来ず白目を剥きそうになっていると
「ワカモ、君なら制服ぐらい作れるよね?」
「吾には容易いが、もうしばし黙っていてくれれば 主は諦めてくれたと思うぞ? ヘンリ」
「ん、それは残念。ぼく はカナリアの味方」
「やれやれ、そうであったな」
今まで様子を見ていたヘンリがワカモへ指摘すると、ワカモは肯定してヘンリへ軽くクレームをつけるがヘンリは堂々と僕の味方だと胸を張り言い、ワカモは軽く苦笑する
「ま、今回が学生最後の修学旅行だしの、可愛い主の為に人肌脱ごうではないか、まぁ脱ぐのは毛皮なのだが」
「絶妙にグロくない? その表現」
「たしかに」
「はっはっは」
ワカモは そんな事を言い僕のわがままを聞いてくれるらしいが、少し表現がグロく感じたので指摘したが、笑って誤魔化されてしまった 無念
「では時間も無いしな、主よ 頭を上げてくれ」
「あ、うん」
「では、始めるとしよう」
ひとしきり笑ったワカモに言われ、大人しく身体を起こしソファに座りワカモを枕から解放すると、ワカモは軽やかな動きでソファ横のスペースへ移動し、そう呟くと ズズズと大きくなってロバぐらいの大きさになり 背中が開いて中から通常人型形態のワカモが出てくる、なんとも凝った演出だ
「ふう、毛皮を脱ぐと 少々 肌寒いな」
「それはそうだよ、サラシとローライズパンツだから」
「それもそうだの」
「ワカモ、見ている ぼく 達の方が寒いから早く服を着て欲しい」
「やれやれ、そう急かさずとも良いと思うのだがな」
色々と突拍子もない事をしたワカモの奇行?を目の当たりにして、3度見をしているメンバーを他所に、ふざけて言うワカモに僕がツッコミを入れて、ヘンリが服を着る様に急かすとワカモは肩をすくめて言い 脱皮した毛皮から出て軽くストレッチをしてから、謎のジョジョ立ちの様なポーズを取ると、毛皮が解けて糸状になり見る見る姿を変えていく
「膝丈のスカートなんて高等部卒業して以来だの」
「ワカモは基本 ロングスカートだもんね」
「そうだな」
「私服もロング派なんだ、ワカモ」
「あぁ、別に肌を晒す事に忌避感はないが、立場上は貞淑が求められてな、元々 袴も履くから落ち着くのもあるが」
「なるほど」
僕とヘンリの制服をモデルにしたらしいワカモは、膝下ぐらいのスカート丈で制服を完成させ 呟き、ヘンリが相槌を打ったので 僕が続くと ワカモは何事も無い様に頷く
それはそれとして、毛皮を制服に変換するのは どんな魔法なんだろうか? やはり9尾に至るだけの修行をすると、会得できたりするのかな?
「完全 人型形態は初めて見るね」
「ん? あぁ確かに そうだの? やろうと思えば出来るが、窮屈だからな あまりしないのだ」
「窮屈なんだね」
「あぁ、昔 仕事で必要になったから開発したのだが、就寝時には解除していたのだ、あとは・・・風呂の時は時短になって便利だな」
「なるほど? そうなんだ」
ワカモに何気なく言うと、ワカモは答えてくれて そんな事を言う
イマイチ ピンとは来ないけれど、普段とは違うとストレスが掛かる 様な物なのだろう多分
まぁそれはそれとして、僕と違いワカモは顔立ちと髪色は日本人だから 擬態としては一応 完成した と思う、多分
「さて、吾は少々 目付きが悪いのでな、少し偽装を増やすとしよう」
「メイクアップ?」
「そこまで手間をかける訳ではないが、目付きを改善する。目力を上げるなら紅を施すが、今回は逆だしの」
「なるほど」
「フルアーマー ワカモは強い」
「確かに、それは強そうですね」
「何を言っておるのだ? お主達・・・」
ワカモは鏡の前に移動し 影から化粧道具を取り出して目付きを改善するメイクをし始める、慣れているのか 物凄く手際が良い
やはり経験が豊富の様だ、凄い