前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
「おかえなさいませ、紗夜お嬢様」
「ただいま、
返事が聞こえ数分経たずにクラシカルなメイド服を着た黒髪を後頭部で団子に纏めた若い女性が色々を片手に縁側へ現れ紗夜へ傅いて言い、僕の方へ向き
「当家へようこそカナリア様、お話はお嬢様より聞き及んでおります」
「あ、はい。お邪魔してます」
「ふふ、緊張しなくても冬彩は何もしないわよ?」
「お嬢様、従者が見慣れないだけかと」
そんな会話をしながら冬彩は紗夜と僕の お茶とお茶請けをセッティングしていく、この人 凄い
「では、改めまして 篠原家従者衆4席
「
従者衆4席って何だ? と思ったが、グッと飲み込み冬彩へ自己紹介を返すが、表情がピクリとも動かないので、少しやり辛さを感じる
「良かったわね冬彩、推しに会えて」
「貴女へ忠誠を誓った身ではございますが、再度忠誠を誓わせていただきます」
「そう、ありがとう」
冬彩は片手で保持し続けたお盆を自身の脇に置いて、紗夜へ平伏し頭を下げ言葉を紡ぐ、なんだこれ?
「あら、カナリアちゃんは分からないわね? ごめんなさい、簡単に言うと
「そうなんですか? いつも応援ありがとうございます」
「いえ、
「カナリアちゃんの魔武器の効力でオフだと貴女だって分からないじゃない? だから同じ学校に居ても気付かない訳で」
「かと言って学校だと色々と問題があるから、と」
「その通りよ」
僕に断りも無くファンとの面会を仕組まれた事に思う所はあるけど、まぁ紗夜の身内ならやたらめったら言いふらしたりはしないだろうし、紗夜も冬彩を信じられる人間と判断したから面会を許したのだろ、と判断し 紗夜への不満は無かった事にしよう
それはそうと、冬彩って何か仰々しい喋り方をしてるなぁ と思う、やはり日本最大のグループ企業総裁一族の使用人となると、このぐらい難しい敬語を使うのが日常なのだろうか?
「さて、お茶が冷たくなる前にいただきましょう。冬彩も そのまま聞いてちょうだい」
「いただきます」
「御意」
なんかメイドと言うよりは忍者とか臣下みたいな控え方で冬彩は紗夜へ答えているのを横目に、湯呑みに入った緑茶を飲むと少し温くなっていて飲みやすくなっていて安心する、美味しい
「冬彩、貴女にはステラ・アークへ来てもらうわ、流石に
「・・・しかし、お館様の許可が」
「お祖母様には私から話を通してあるから大丈夫よ」
「分かりました、お嬢様の命なれば」
紗夜の言葉を聞き冬彩は最初、あからさまに嫌な表情をしていたが直ぐに無表情へ戻り紗夜へ頭を下げ了承?する
「あの・・・冬彩さん、嫌そうでしたが?」
「この子、渚とウマが合わなくて犬猿の仲なの、でも2人共公私を分けるし大丈夫の筈よ」
「えぇぇ・・・」
紗夜はサラッとそんな事を言うのだが、結構致命的な事をスルーしている気がしてならないのだけど、気のせいかな?
「まぁ顔を合わせたら不愉快な表情をする程度で殴り合いにはなった事3〜4回程度だから大丈夫よ、多分」
「いや、それ致命的にダメなヤツじゃ?」
「・・・お恥ずかしい限りです、渚程度に遅れを取るとは」
「多分、そう言う事じゃないです冬彩さん」
何と言うか、話が噛み合ってない様な気がしてならないのだけど・・・よし、諦めて流される事にしよう
渚と冬彩が犬猿の仲でも、僕には被害無い筈だしね、うん