前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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750. 第3次 修学旅行 ・ 初日 5

 

 

そう言う訳でワカモの擬態が完成するのを見守り、擬態が完成した頃 少し強めにドアがノックされ 1番 近い場所にいたヘンリが様子を見にゆき、数秒後にはニナを連れて戻ってきた

 

 

「そろそろ夕飯の時間だよ〜 ってアレ? ワカモちゃん?」

 

「うむ、ニナか。久しいな」

 

「うん、久しぶり。カナリアちゃんに喚ばれたの?」

 

「吾が勝手に顕現したら、夕食を共にする事になってな」

 

「そうなんだ」

 

 

高級リゾートホテルだけあり、元々 居た僕達6人+ニナ ・ ミコト ・ ムツキを収容しても余裕の有る室内で、ニナがワカモに気付き声を掛けて会話を始める

 

最初から人型形態を目の当たりにしているニナには、ただ制服姿で化粧をしたワカモなだけだから、この様な反応になるのだろうなぁ うん

 

 

「それでワカモちゃん、狐耳と尻尾は 何処で落としてきたの? ホテルの中なら すぐにカウンターに行けば対応してくれるよ?」

 

「ははは、安心せよニナ 吾は落としておらぬ、変化の術を用いて隠しているだけだ」

 

「なるほど、普段は獣人変化の術って事か」

 

「そう言う事だ」

 

 

ニナは狐耳と尻尾の無いワカモに 冗談なのか本気なのか分からない事を言い、ワカモは笑って説明すると やはりニナは賢い為か すぐに察して答えを導き出し、ワカモは肯定する

 

それから夕飯の時間が訪れ いつまでも部屋でワチャワチャしている訳にもいかないので、ニナとワカモに両サイドを陣取られながら夕食会場へと向かい 同級生の群に紛れる前にワカモ分の食事券を購入してから、コソッと紛れ込む

 

 

「僕達 以外の宿泊客も利用客も居るみたいだね」

 

「ん、これなら凝った擬態する必要は無かったかも知れない」

 

「別に良いんじゃない? 擬態した方が自然だし」

 

「そうだね〜」

 

「先生達に見つかって事情聴取されたら面倒だしね」

 

「それはそうね」

 

 

少し出遅れたが、流石は高級リゾートホテルなだけあって 夕食(ビュッフェ)会場は広大で僕達 斑鳩(いかるが)修学旅行生が群ていても、まだまだ余裕があり 僕達以外の利用客の姿が見える とはいえ時期が中途半端で宿泊客自体が少ない印象がある、まぁだからこそ 修学旅行期間に選ばれているのだろうけれど

 

そんな訳でビュッフェに並ぶ絢爛豪華な料理に目移りしながら一巡目の料理を取る訳だけど、申し訳程度に健康に気を使いサラダも取る

 

 

「あ、定番なドレッシングの他に ホテルオリジナルのドレッシングがある」

 

「本当だ、気になるし 私は ホテルオリジナルにしよ」

 

「それじゃ 僕も」

 

「ん、ぼく は定番のベターな奴」

 

「では吾もホテルオリジナルにしようの」

 

 

日本では見ないタイプの野菜を使ったサラダを取り数種類有るドレッシングを見ると、ホテルオリジナルが有ったので呟くと ニナが反応し そんな事を言ったので僕も彼女に便乗してホテルオリジナル ドレッシングをサラダにかける

 

実のところ、日本では見ないタイプの野菜だけど 母方の実家がベルカにある僕は、このサラダは食べた事が有る野菜なので何も警戒していない、美味しいしね?

 

それから大人数掛けの席を確保して先に僕だけ座る訳だけど、なんか僕の隣席の争奪戦(じゃんけん)が始まったので見なかった事にして、サラダを食べる、うん美味

 

因みにワカモはソッと僕の対面に座って僕と同様に夕食を食べ始めている、最高を敢えて放棄して次善を選択する辺りワカモらしい

 

 

「ふむ、酸味は控え目・・・酢ではないな、柑橘系か?」

 

「そうだね、レモン系ではなくカボス系の酸味だね」

 

「長い事 生きておるが、まだまだ学びが有る これは悪くないな」

 

「料理は無限に進化するからね」

 

「そうだな」

 

 

サラダを食べたワカモがドレッシングの構成を分析し始めたので軽く相槌を打つと、嬉しそうに そんな事を言う

 

やはり料理は研鑽と研究だよね、無限の可能性があるから

 

それはそれとして、美味しいなぁ

 

 

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