前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

763 / 875
763. 第3次 修学旅行 ・4日目 3

 

 

そんなこんなで休憩スペースで休憩を取っていると、園内に設置されたスピーカーから警報が鳴り

 

 

「次元震の予兆を感知いたしました、突発性ダンジョン発生に注意してください。 単独行動は お控えくださいますよう、お願い申し上げます」

 

「次元震、か」

 

「珍しい、国立動物園は探索者ギルドからも離れた安定した土地に建造されているからね」

 

「そうなんですか?」

 

「うん」

 

 

エルトラント共通語で放送された後、丁寧に日本語でも放送され 少し動揺した様子のハジメ・シホ・ナナを横目に、荒事に慣れきってしまっている僕とヘンリは依然として各々の飲み物を飲んでくつろぎ

 

 

「さてと・・・可能な限り みんなと合流しておこうか」

 

「ん、それが良い」

 

「主よ、揺れるぞ」

 

「みんな、対ショック体勢」

 

「対ショック体勢って?!」

 

 

キャロットミックス片手に少しヤル気を出した瞬間、ワカモに言われ メンバーへ指示を出したが、一般人には分からなかったらしく ハジメの戸惑いの声が聞こえた数秒後、地面だけではなく空間も大きく揺れ 空間に亀裂が走り始め 異界へと変貌してゆく

 

 

「ダンジョン災害に被災するのは2度目か、ワカモ 申し訳ないけれど 仕事の時間だよ」

 

「致し方あるまい」

 

「仕方ない、仕方ない」

 

 

やれやれ と肩を竦めて呟くと襟巻きをしていたワカモが身軽な動きで降り立ち、いつものサイズに戻り言い 通常より軽装だがダンジョン攻略装備へと影を用いて換装を始める、それを見て僕とヘンリも準備を整える

 

準備と言っても、僕は リコリスとガジェットを収納しているアイテムバッグを装備するぐらいだけどね?

 

 

「準備完了、どうかな?」

 

「吾も完了だ」

 

「ん、ぼくも」

 

「よし、それじゃハジメちゃん シホちゃん ナナちゃん、これから突発性ダンジョンからの脱出をするからね? 可能な限り 君達に降りかかる危険は排除するし、道中 被災者を保護するから そのつもりで」

 

「ん、大船に乗ったつもりでいて欲しい」

 

 

フロッティを展開して3人の方を向いて言うと 3人は緊張した面持ちをして頷く

 

当然だろう、彼女達は僕やヘンリと違って紛う事なき一般人なのだから、護身用に拳銃でも貸し出したい所だけど、フレンドリーファイアなんてしたら彼女達はトラウマ化する事が確定だから 辞めておこう

 

 

「ガリュー、殿(しんがり)を、ワカモ は3人の直衛を、ヘンリさん は僕と斥候 兼 遊撃を」

 

「承知した」

 

「まかせて」

 

 

僕はガリューを召喚して、各々に指示を出して移動を開始する

 

ひとまず最優先で周辺の斑鳩(いかるが)生徒と合流して保護しないとね? 突発性ダンジョンが生えた瞬間にモンスターも生える訳じゃなくて、多少のタイムラグが存在するから、モンスターが生えるまでのラグで可能な限り保護しないと

 

それから慎重に進みながら斑鳩生徒を保護すると ものの数分で僕達含めて40名の大所帯へとなってしまう

 

 

「これは思ったより取り込まれてるかな」

 

「幸い、今の所 モンスターが生えてない」

 

「どうも、斑鳩以外の来場者が居て 現地民だった様ですね」

 

「行幸」

 

「主よ、普段なら口出しせぬが、今回は人命も掛かっておるし、すまぬが本気で行かせてもらうぞ?」

 

「うん、遠慮なく 僕の魔力を使って?」

 

「うむ、では行くぞ? 影識神 影狼 行け、無辜の民を救うのだ」

 

 

ヘンリと軽く会話をしていると、ワカモが宣言してきたので了承する するとゴッソリ魔力が減った感覚がしてワカモが影から体高2mの狼が生成され、四方へ走っていく

 

それを目で追いつつ、急いでアイテムバッグから 完全にステラ・アークに住み着いてしまった文月(ふみつき)作成の魔力回復ポーションを一気飲みして魔力回復を促す

 

三鶴が作ったポーションも 結構効果があるけど、味が悪いし やはり本職?に任せる方が良いって事だろう、多分 メイビー

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。