前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
ワカモの本気は影狼を生成し派遣するだけではなく、1尾分身を4体作り 救助者の直衛へと当てる、なかなか に慣れている手際だなぁ
「よし、ひとまず 要救助者の安全確保は これで良いだろう」
「お疲れ様、ワカモ」
「うむ、ありがとう 主」
4尾になってしまったワカモの呟きを聞き、ワカモを労い 少し違和感を抱く、アレ? 1本 少ない気がする
とはいえ、今 そんな事を気にしている場合では無いので、後で 具体的には突発性ダンジョンを脱出してから 尋ねる事にしよう、覚えていたらだけど
そんな事を頭の隅で考えつつ、合流した
「慣れる訳も無いし、慣れる必要も無いか」
「ん、その通り 彼等 彼女等が戦場に慣れる必要は無い、ぼく達だけで良い」
「その通りですね」
斑鳩生徒の様子を確認後、再び前を向いて呟くと ヘンリが なかなかに格好いい事を言ったので肯定し頷く
ここ最近、解説と説明の時 以外 結構 とんちきな事ばり言っていた気がするし、真面目な時は本当に頼りになる
あれかな? いざ と言う時にしか役に立たない人って奴、うーん ・・・ なんか違う気がするなぁ
「本ダンジョン災害に被災された被災者様方へ お知らせいたします、現在 救出部隊が突入したしました。大変お待たせ致した事 謹んでお詫び申し上げます、特に日本からお越し頂きました被災者様方の救助を優先し、オーシア国民の皆様は可能な限り周囲のモンスター討伐 及び 日本人被災者様の保護をお願い申し上げます」
「ダンジョン発生から約30分、少し手間取ったみたいだね」
「そう見たいですね? 硬かったんでしょうか」
「んー 今回は 単純に探索者ギルドから遠かったから、かもね?」
「あぁなるほど、そういえば 探索者ギルドから離れた安定した場所に建っているんでしたね? この国立動物園」
僕がワカモの尻尾について疑問を感じていると、園内放送がされ 救助隊が突入した事を知らせてきて、聞いたヘンリの呟きに反応すると 相槌を打ってきて 理解する
探索者ギルド、つまり常設ダンジョンの上に建造された施設にヴァンツァー部隊や探索者が居ると言う事なので、単純に到着に時間が掛かった と言う事だろう
因みに、日本でギルドは主に探索者ギルドの事を指すが、オーシアを始めとした異世界国では冒険者ギルドと探索者ギルド等、複数種類のギルドが存在している
なぜ 複数種類 存在しているかといえば、単純に管轄が違うから それだけの違いなのである
そう言う訳で 僕達で保護した斑鳩生徒にも安心した雰囲気が広がり、主張の激しい着信音が鳴りスマホを確認すると
「出口への案内か、凄いなぁ なんで僕のアドレス分かったんだろう」
「カナリアは若宮で探索者登録しているでしょ? 緊急時には限定的に使用出来る仕組みになっているんだよ、まさに情報社会」
「なるほど、確か ギルド証に位置追跡機能がありましたね? 」
「そう言う事、大気中の
「この流れだと、開発者は
「ん、正解」
スマホに送られてきた地図を見て呟くと、ヘンリが相槌を打ち 教えてくれ、開発者に言及すると正解する
大気に魔素が充満している異世界国なら兎も角、魔素が薄い筈の日本で稼働する術式を組んであるのだから、本当に凄いと思う
まぁ緊急時に使用される機能だから、可能なのかな? それに素人の僕には 到底理解出来ない超技術が まだ複数使用されている可能性も有るな、うん
そう言う訳で地図を頼りに出口へと進路を取り、一定のスピードで進む
こう言う時は兎に角 一定のテンポで進み続けるのが1番良い、その方が疲れにくいし、油断も隙も減らせるからね
それに幸いな事にワカモの影狼が粗方 モンスターを処理してくれているからか、全く接敵しない このまま スムーズに終わる事を祈ろう