前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信   作:銭湯妖精 島風

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77. 新たな仲間 2

 

 

第六感で僕が聞いてはマズイ内容な気がしてならないのだけど、逃げるタイミングを逃している隙に紗夜(さや)が口を開く

 

 

「現在、篠原(しのはら)グループは日本最大の複合企業として君臨しているわ、統合騒乱前から世界有数の大グループ企業では有ったけれど、統合騒乱でズタズタになった経営状態を建て直したのが、現総帥のお祖母様だったの」

 

 

「凄いって事は理解できました」

 

 

「ふふ、それで構わないわ。お祖母様は想い人を復活させる為に、湯水の如く湧き出るポケットマネーを駆使して魔法・魔術の研究を繰り返して、約25年前に身を結んだのよ」

 

「は、はぁ・・・」

 

 

紗夜の説明を聞き、真子(まこ)がとんでもなく有能な人物である事は理解出来たが、その後の説明がサッパリ理解できない

 

 

「日本は統合騒乱直後 魔法・魔術に関して法が存在しなかった訳だから、やりたい放題だったのよ、それでお祖母様は 所謂『私の考えた最高の夏月(かづき)さん』を造り出したって訳」

 

 

「・・・クローンって事ですか?」

 

 

「そうね、クローンに類似するナニカだと思うわ」

 

 

「えぇぇ・・・」

 

 

なんというか、執念が凄いと言う感想しか出て来ないんだけど? マジか、ヤベー人だわ、うん

 

 

「そんな訳で、お祖母様は総帥秘書として人造人間を侍らせて今日も今日とて総帥の職務を全うしているわ」

 

 

「そ、その副産物が車の中で話していたマジックアイテム、と」

 

 

「その通りよ」

 

 

なんと言ったら良いかよく分からない気持ちになってしまい、無理矢理車の中で話した内容へ繋げると、紗夜が頷く

 

「現行篠原グループと関係を持たない企業は少ない・・・いえ、殆ど無いわね、何処かしらで傘下企業が絡んでると思うし」

 

 

「つまり篠原グループが日本を支配している?」

 

「まぁそうとも言えるかも知れないわね、まぁ総裁だから何でも一任で決められる訳ではないし、決議が必要だから独裁ではないわね」

 

「なんか日本の闇を覗いた気分です」

 

 

僕の言葉に紗夜と いつの間にか横に寄ってきた(なぎさ)が僕の頭を撫で始める、日本の闇を覗かせたの、紗夜なんだけどなぁ? と思ったが好きにさせとこう

 

あと、羨ましいそうにコチラをチラチラ見てる冬彩は見えてない事にしよう、どうするのが正解か分からないし、うん

 

 

「そんなにチラチラ見るなら貴女も撫でたら良いじゃない」

 

「そうだぞ? カナリアちゃんは私と違って器が広いからセクハラしなかったら許してくれるからな」

 

 

「・・・渚、貴女カナリアさんにセクハラしたのですか?」

 

 

「は? する訳ないだろ、はっ倒すぞ」

 

 

紗夜の言葉に戸惑う冬彩へ渚が続くが、何故だか一触即発の雰囲気へなる、何で?

 

あと物凄く渚の口が悪くなってて笑いそう

 

 

「僕の為に争わないでください、渚さんは弁えているロリコンなのでセクハラはしない人ですよ、それに小動物扱いで撫で回されるのは慣れてますから、遠慮しなくて良いですよ? 紗夜ちゃんぐらいまでは許容範囲内です」

 

 

「だ、そうよ? 」

 

 

「で、では・・・」

 

 

おずおずと僕の頭を控え目に撫で出した冬彩(かずさ)の優しい手付きに安心を覚える、やっぱり この人は優しい人なんだろうなぁ、うん

 

 

「そんな訳で冬彩は私の隣室に住んで貰って、倉庫番とか色々な雑務をこなして貰う事にするわね?」

 

 

「うす、じゃぁ私はデスクワークとかに専念して良いんですね?」

 

「そうね、お願い。この先スタッフは雇う予定だから、随時報告するから そのつもりで」

 

「了解です、お嬢」

 

「御意」

 

 

そんな話を僕の頭を撫で回しながらする紗夜達、なんか締まらないけど本人達が良いなら良いか、うん

 

 

「渚さんって、此処に通ってるんですか?」

 

 

「ん? うん、近くにセキュリティガッチガチのマンションが有って、そこに旦那と住んでる」

 

 

「そんなんですか・・・え? 旦那さん?!」

 

「うん、旦那。意外かな?」

 

「はい!」

 

「うーん、元気な返事」

 

 

何気なく尋ねると、予想外の返答がきて元気よく答えると、渚がカラカラと笑う

 

 

うん、予想外すぎる

 

 

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