前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
「ちなみに、渚と
「不本意ながらですが」
「そっくりそのまま返すよ、冬彩」
この2人は本当に直ぐ喧嘩をしますな・・・とか思っていると
「私の父親と冬彩の母親が兄妹でね、ちなみに私の旧姓は
「長谷川家も要家も篠原家へ代々仕える一族なのですが、渚はご覧の通りはみ出し者でして」
「はん、敷かれたレールしか走れない奴に言われたかないね」
「そう言う所なんですよ、渚」
なんで血縁関係の話を聞いているだけなのに、喧嘩しだすのかな?いや、本当に
「カナリアちゃんの前で喧嘩なんて辞めなさい」
「失礼致しました」
「了解です、お嬢」
紗夜が静かに一喝すると、2人は睨み合いを止めて冬彩が控え位置へ戻って姿勢を正し、渚は僕の正面へ座る
「2人共、貴女達が仲良く出来ない事は私も重々理解しているつもりよ、でも最低でも事務所にカナリアちゃんが居る時やカナリアちゃんの前で見苦しい喧嘩はしないで頂戴、良いかしら?」
「お嬢様のお心のままに」
「分かりました、お嬢」
「よろしい」
凛とした表情で2人へ言うと、冬彩は膝を着き頭を下げ、渚は頷く
こうしていると、やはり紗夜は人の上に立つ者の才能と言うか資質が有るんだなぁと感じる
最近は何かフニャフニャしてたけど、出会った頃は こんな凛としたカッコいい人だったな、そういえば
まぁオン・オフの差なんだろうし、気を張り続けるのは疲れるしね、うん
「では少し仕事の話をしましょう・・・あぁ冬彩、入り口の鍵は開けて良いわ」
「御意」
お茶を飲み、僕を撫でて冬彩に指示を出して事務所の扉の鍵を開けさせ
「先程も少し触れたけれど、今後 渚にはデスクワークを中心に担って貰う事にして、冬彩には在庫管理や倉庫管理をして貰うわ」
「御意」
「委細承知」
「カナリアちゃん、装備品の補充に関しては今後は冬彩に、新装備の相談は一旦 私にして貰えるかしら?」
「分かりました、冬彩さん よろしくお願いします」
「お任せください」
紗夜の言葉に各々返事をする、ひとまず渚の負担は減りそうだからよかった
「セット設備の方なのだけど、暫くは2人で良い具合にやって頂戴? ほら、嫌な顔しないの」
「・・・御意」
「・・・うぃ」
もう面白いぐらい嫌な表情をしてる2人を紗夜がたしなめる、本当仲悪いなぁ
「では次、カナリアちゃん宛に他事務所からコラボの打診が来てるわ、10箇所ぐらいから」
「・・・え? 本当ですか?」
「本当よ、割と猛プッシュで」
「えぇぇ・・・」
うん、確かに収益化してるし それなりに認知されているとは理解してるよ? 僕だって、それでもデビューして約2ヶ月のペーペーとコラボなんてしたい変わり者が居ると思わないじゃない?
と言うか、コラボの打診が来る事自体を想定してなかったから、今凄く困惑している
「参考までに、コラボ内容の提示は有るんですか?」
「貴女がしたい事に全て委ねる、そうよ」
「・・・それ、僕に丸投げですか?」
「いえ、アチラが気を使ってるだけね。カナリアちゃん、今 若宮ダンジョンは 2層まで攻略した所な訳だし、貴女が出来る事の方が少ないじゃない?」
「それもそうですね」
紗夜の説明に納得する、僕が出来る事と言えば
①ダンジョン攻略、②ダンジョンキャンプ、③雑談配信、④調理、ぐらいだしね、うん
遠征する事も可能って言えば可能だけど、平日は普通に学校あるし土日の予定も有ったりして連休とか長期休みじゃないと厳しい
高校生の本分は勉強だし、本業を疎かにはしたくないからね、うん
まぁ若宮ダンジョンで活動してる配信者だったら、もっとコラボしやすいとは思うけどね?
その時は鷹樹にも同行して貰おうかな