前世 男の聖女コスプレTS少女が行くダンジョン配信 作:銭湯妖精 島風
念には念を入れて完全にアラクネが火葬されるまで見届け、討伐完了の証明である宝箱が生えるのを確認してから警戒を解き、ワカモに中身の回収をお願いして34層攻略配信を終了する
なかなかに実りの有る攻略が出来て良かったと満足してステラ・アーク事務所へ戻り、今度はキチンとユウキとヘンリも連れて ご飯を食べに行って祝勝会をした
それから例に漏れず
そんな訳で、いつもの待ち合わせ場所である若宮ギルドへ向かい、エントランスへ入ると約1年ぶりの
うん、どこから触れようかな? まずワカモから? それとも渚が此処にいる理由? それとも 世にも珍しい3つ子用のベビーカー? いや、ベビーカーは良いか、うん
「お久しぶりです渚さん、ギルドに居るなんて珍しいですね」
「あ、カナリアちゃん久しぶり、ちょっと野暮用でね」
「野暮用、ですか?」
「うん、野暮用」
相変わらず元気な様子の渚に熱烈抱擁されつつ質問をすると、そんな答えが返ってくる、野暮用ってなんだろ?
「今日は お嬢に会いに来たんだ、そしたら
「紗凪さん? 」
「ええ、紗凪は私よ。初めまして カナリアちゃん、私は
「これは ご丁寧にありがとうございます、カナリアです。よろしくお願いします」
渚は僕を抱擁するのを辞めて、僕が声を掛けるまで話していた黒髪美女を見て言ったので目で追うと、紗凪が自己紹介をしてきたので僕も自己紹介をする
紗夜の姉とあって、言われてみたら似ている様な気がする。 僕と3兄とは大違いだ
「紗夜や
「さっすが紗凪さん、よく分かってる〜」
「はぁ、ありがとうございます?」
僕を品定めする様に見つめてきた後に紗凪は軽く微笑み言ってきて、渚が彼女を褒めていたので 曖昧な返事を返す、大抵の場合はこれで切り抜けられる筈だ、多分 メイビー
「あの気になってる事を聞きますね? なんでワカモが顕現して赤子をあやしてるんですか?」
「いやぁ ウチの子は 良い子で夜泣きもしないけどワカモちゃんが居て助かるよ、初産で3つ子だもん」
「ふふ、ウチも似た様なモノね、見てくれる人が居て助かるわ」
「あれ? 質問の答えが返ってこないな?」
少し露骨だが、話題変更を計ると 渚と紗凪が少々ズレた返事が返ってきて、僕の知りたい情報が得られない
「ワカモちゃんが顕現してる理由だっけ? なんだろ? 子供好きの善意のベビーシッターをしてくれてるから? 」
「なるほど? まぁ良いか、不都合は無いし」
「私は大助かりだよ、カナリアちゃん」
「存分に 世話をさせてあげてください渚さん」
「だってさ、ワカモちゃん」
「ははは、これは腕が鳴るなぁ」
渚がワカモを一瞥した後に少し考えてから言ったので、僕もワカモを見て言うと、ワカモは僕からの言質と言う免罪符を手に入れた事でなんだか嬉しそうに笑み、赤子達をあやす
こうして見ると、ワカモは赤子の扱いに慣れているし やっぱり子供が好きなんだなぁと再認識する
にしても、推定だけど 紗凪も3つ子を出産している様で 3つ子用ベビーカーが2つ並んでいる光景は、なかなかに珍しい光景な気がするなぁ
僕からの位置じゃ6人の顔も見えないから、性別が分からないけど まぁ教えてくれるだろう、多分 メイビー